コラム

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

 

地元の森の保全活動は月に1・2回程度、日曜日に行われます。

ここでの活動は、森の保全・生きもの調査・外周の清掃・農耕・周知活動などで、

基本の活動日だけではまかないきれません。

そこで、平日は先輩たちが各々で活動しています。

 

若い世代への期待や体力の不安から、早くバトンを渡したい先輩たち。

しかしながら、若い世代のメンバーが少ないことや平日の活動が難しいという問題があります。

 

 

『道経塾』No.111号

の「道経一体を志す」の中で、一般社団法人日本道経会の田原道夫会長は、

次のようなお話をされていました。

――通常は、繁栄とは売上高や利益、

あるいは社員数などの規模拡大のことであると考えられています。

(中略)そうではありません。繁栄とは規模拡大ではなく、

内容の充実であり質の向上である、と考えてみましょう。

その意味において繁栄と永続の両立は可能だと道経一体思想では考えます――

 

   

『道経塾』No.111   

(平成29年11月発行)

今月の特集

ビジネスモデルを磨く

――企業が極めるべき

個性とは何か

 

私なりに、この森の保全活動に当てはめて考えてみました。

「繁栄」とは、意義のある活動が活発に行われていること。

「永続」とは、人材の確保と世代交代。

いろいろと、頭がグルグルしてきました~。

 

『道経塾』は、経営者でなくても面白いです!

 

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 こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

 

夏の夜のお化け屋敷。

 

チケット売り場のスタッフから

「本当に入るんですか? 怖いですよ~」

と声をかけられ、不安そうな息子。

 

 

“よ~し! 人生初のお化け屋敷、私が守ってあげなきゃ!”

 

2人で深呼吸をしてからギュッと手を握り合い、扉を開けました。

 

あれ……?

2人で横に並んで歩いていこうと思っていたのに、

1人しか歩けない道幅の真っ暗い通路が、奥へと続いています。

 

「あなたの後ろについていてあげるから、大丈夫!」

私は息子の後ろに回り、小さな肩に手を置いて歩き始めました。 

 

 

「あともう少しで出口だよ! 」

励ますつもりの声かけだったのですが、

逆に、それまで気丈に頑張っていた息子の気力を失わせてしまいました。

 

「まだ続くの……。ぼく、もう、やだよ」

突然、涙ぐむ息子。

 

そこで、ようやく気が付きました。

息子の肩をがっしりとつかみ、千鳥足にさせていた私の手。

息子を守るつもりで、実は盾にしていた自分に。

 

 

『れいろう』平成29年11月号

幼児教室コペルの大坪信之代表は

「お母さん、幸せですか?――子供の生きる力の育て方」

として、次のようにお話をされていました。

 

――サポートとは「過保護」で、子供が望んでいることをやってあげすぎること。

ヘルプとは「過干渉」で、子供が望んでもいないことをやりすぎること。

過保護は、悪い育児の代名詞のようにいわれることもありますが、

子供は、自分が望んでいることがしっかり受け止められると、

満ち足りて自立が早まるのです。

欲求が長びき、自立が遅れるように思われる方も多いでしょうが、

過保護のほうがかえって自立が早いのです。

一方の過干渉は(中略)、子供の生きる力を奪い、

自立の芽をつみとる行為です――

 

 

『れいろう』 平成2911月号

 

今月の特集

母からの贈り物

――きらめく人生の心得

   

こんなふうに、子供の思いに気が付かずに

良かれと思ってしていることって、

実に多いのだろうな……。反省。

 

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

保全活動で通う森。

入り口を下ると、低地には草地や田畑。

奥には古民家もあり、情緒ある里山の風景が広がります。

 

放っておけば、やがては人が立ち入ることも難しくなる森林。

先人たちは、刈り取った草や落ち葉を集めて田畑の肥料とし、

薪を拾って燃料にするなど、

森林を手入れし、生活のために活用してきました。

保全活動では、そうした先人たちの知恵を学ばせてもらっています。

 

「ここでは、里山文化をとても大切にしているんですね」

 

すると先輩は

「人が手を加えている森林だからこそ、

“里山の生きものたち”が定着し、豊かな生態系を作っているのです。

ぼくの考えに過ぎませんが、この保全活動で一番大事なことは、豊かな生態系を守っていくこと。

つまり、生物多様性だと思うのです」

 

友人に勧められ、子供のためにと家族で通い始めた保全活動が、

こんなスケールの大きいことにつながっていたなんて……。

お話を聞いて感心する一方で、漠然とした不安を感じてしまいました。

いつか私も先輩のような大志を抱けるようになるのだろうかと。

 

 

『ニューモラル』No.579 平成29年11月号

の「心づかいQ&A」では、

里山自然公園を守るNPO法人で活動されている方から、

会長職を引き受けるべきかというご相談が寄せられています。

次に紹介するのは、モラロジー研究所の玉井哲講師による回答の一節です。

 

――人間というものは、いくつになっても成長する

ものであり、意義ある人生を送りたいという意欲が

なくならない限り、問題に直面しては悩むものです。

しかし、それを乗り越えるたびに心地よい緊張感と

充実感を味わうことも事実です――

             

  

『ニューモラル』No.579

平成2911月号

テーマ

「働く喜び」を味わう

 

 

意義ある人生を送りたいという意欲が

なくならない限り、人は悩むもの……

 

この言葉に、私自身も救われる思いがしました。

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

保全活動で通う森。

ここは、歴史的な文化も残されています。

 

例えば、明治中期に建てられたという納屋。

この土地の言葉で整理整頓することを「まてる」と言うことから、

農具などを「まてる場」として、「まて屋」と呼ばれています。

 

ここでどんな人々が、どんな生活をしていたんだろう……。

 

そんなことを知人に話したら

「ぼくは昭和30年代の日本が好きでね、その頃の日本を写した写真集を集めていたんだ。

明治時代に外国人が撮影した日本の写真集も持っているよ。

白黒写真に後から色をつけたものだけど、面白いから見せてあげようか」と。

 

見せてもらった写真集は、明治から昭和40年頃までのもの十数冊。

写真から伝わってくるものがあったり、

解説文や編集後記を読んで、さらに大きくうなずいたり……。

 

 

知の巨人・渡部昇一先生と麗澤大学の中山理学長の師弟対談

『読書こそが人生をひらく――「少」にして学び、「壮」にして学ぶ』では、

明治12年に文部省の事業として編纂に着手され、

明治40年に完成した『古事類苑』(日本最大の百科史料事典)の成立事情について、

次のように書かれていました。

 

――あの時代の背景として、

日本の伝統的な文化の全体像を国内外に伝えたいという熱い想いがあったからだと思われます。

明治政府は近代国家建設に向けて、

西洋の近代文明・文化を急速かつ積極的に取り入れてきたわけですが、

このままの性急な政策を続けていれば、

国全体が混乱してしまいかねないという危機感があったようです。

でいうグローバル化の波に呑まれる中で、

日本国の原点を明らかにする必要に迫られたのではないでしょうか――

 

『読書こそが人生をひらく

――「少」にして学び、 

「壮」にして学ぶ』

二人の碩学が、生涯にわたって読書を行い、学び続けることの大切さを説きます。

先生方の「本への愛情」がギッシリこもっている1冊。おススメです!

 

その時代、その時代の姿を記録した書籍類は感慨深く、時が経つほど価値が増しますね。

写真集の収集、素敵な趣味だな~と思いました。

  

●関連商品のご紹介

   

『運命を開く

   易経の知恵』

 

『荘子に学ぶ

明鏡止水のこころ』

 

『人間力を伸ばす

  珠玉の言葉 

    箴は鍼なり』

 

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

先日、古農具の「足踏み式脱穀機」と「唐箕(とうみ)」を使い、稲の脱穀をしました。

 

「足踏み式脱穀機」は、稲束からモミをこそぎ落とすための農具。

中央のローラーには無数の金具がついていて、ぺダルを踏むことでローラーが回転。

そこへ稲穂をかざすと、モミがバンバン飛び出します。

 

「唐箕」は、脱穀したモミとゴミを選別するための農具。

ハンドルを時計回りに回すと羽が回転し風が起こります。

この風力を利用して、実の詰まった重いモミはそのまま落下し手前のスロープへ。

粒の小さなモミは、少し風に飛ばされ奥のスロープへ。

藁くずなどの軽いゴミは、前方から外へ吹き飛ばされます。

 

けっこう手足が疲れます……。

「昔は大変だったんですね~」と、初心者の私。

 

すると先輩は

「これでも、進化してきたんですよ。

脱穀は、竹の棒をつなぎ合わせたような道具を使って手でしごき取っていた時代もあるんですから。

その後、“千歯こき”、そして“足踏み式脱穀機”が登場したのです。

モミを選別するのだって、唐から“唐箕”が入って

くる前は、プ~っと口から息を吹き

かけてゴミを飛ばしていたんですよ」と。

 

 

生方徹夫さんの著書

『国民の祝日と日本の文化』から、

一節をご紹介します。

――国民の祝日の意義を忘れがちな現代ですが、

日本の伝統文化を見つめなおすことで、これからを

生きていく私たち日本人がどういう方向に進んで

いくかを考える契機としたいものです。

創造は、すべてを捨て去ったゼロの地点から出発

するものではなく、伝統をふまえた新しい再生、

蘇りでなければならないのですから――

             

『国民の祝日と日本の文化』

祝日をはじめとする四季折々のならわしをとおして、先人が積み上げてきた習慣や日本の伝統文化を考える一冊

  

機械化などにより姿を消した古農具たちですが、

先人たちの知恵はここにも詰まっています!

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

 

地域の森の保全活動に参加しています。

ここでは、子供たちによる自然活動隊が

1年を通して森の保全や農業体験など、

自然に触れ合う活動をしています。

 

遊ぶような感覚で楽しくできる活動を、

保全団体の代表がコーディネートしています。

 

ある日、代表がこんな思いを語ってくれました。

「子供たちに、楽しいと思ってもらえたら、

それで十分です。たとえ、この森に来なくなった

としても、ここでの思い出を持っていてくれさえ

すれば、将来、自然は大切だと思える大人になる

かもしれません。そして何より私たち大人も、

子供たちが楽しく活動している姿を見たり、

はしゃぐ声を聞いたりするだけで嬉しくて、

保全のお仕事、頑張れちゃうんです!

なんだかパワーをもらえるんです!」

 

 

『ニューモラル』No.578(平成29年10月号)

から一節をご紹介します。

 

――私たちは社会の中で、大勢の人たちと支え

合って生きています。

それはお互いの違いを認め合い、理解し合うこと

から得られる「共に生きる喜び」を味わうことでも

あるのではないでしょうか――

             

『ニューモラル』

No.578

平成29年10月号)

     テーマ

「共に生きる喜び」

 

体力は使うけれど、心は満たされる。

この森の保全活動は、私の心のビタミン剤になっています。

 

 

先週『ニューモラル』No.579(平成29年11月号)も発売になりました!

ぜひ、こちらもご覧ください。

 

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

 

私が小学校5年生の時。

担任の先生が突然

「皆さん、このクラスで一番、字が上手な子は……」

と言うと、私の名前を続けたのです。

 

私は、絵を描くことが大好きで、字を書くことが大の苦手。

字を練習するくらいなら、絵をたくさん描いて

いたいと思っていました。

 

“字は、はっきり下手だと自覚しているくらいなの

に、そんな私が1番のはずがない!

先生は嘘をついている……。

もしかしたら先生は、皆の前で褒めることで

私のやる気を引き出そうとしているのかもしれない。

だとしたら、先生の策にはまるものか!”

そう、とっさに思いました。

 

私の名前を聞いたクラスメイトも大混乱。

「えー、何でなの? 先生!!

字が上手な子は他にいるじゃない!」

 

納得がいかない友達は、数人で抗議に行きましたが

それでも先生は発言を撤回しません。

それどころか

「いいえ。私はともこさんが一番上手だと思います。

皆さんも、見習ってたくさん練習しましょうね」

と言うのです。

先生の言葉に、傷つく友達もいました。

 

“これは本当に困ったことになったぞ……。

先生は本気で、いちかばちかの賭けに出ている。

そこまでして、私をその気にさせたいんだ……”

先生の気概を感じ、私の気持ちはだんだん変わっていきました。

 

よし! 字を練習してみよう。

 

 

野口芳宏さんの著書

『子供の挑戦 大人の出番』

から一節をご紹介します。

 

――どんな人と、どう出合ってきたか、それは、

その人の歩みを大きく変えていくことになる。

「朱に交われば赤くなる」と諺(ことわざ)は

教えている。誰と出合い、何を語るか、

その選択の如何が、どれほど大きくその人の将来を

変えていくことになるか、計り知れないものがある――

             

  

『子供の挑戦 大人の出番』

子育てについての考えを深めるためのヒント集。日常生活の中で「自立」の心をどう育てるかを問いかける。

 

   

多少のリスクを負っても、子供を「苦手なこと」に

挑戦させようとした恩師。

出会えて良かった!!

 

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

 

先日、専門家の先生から

「外来生物とは」というお話を、子供たちと一緒に聞く機会がありました。

 

先生:「外来生物というと、駆除の問題でいつも議論になる。

外来生物は『悪い』『悪くない』とか、皆も意見があると思う。

じゃあ『悪い』と思う子はどうしてそう思うのかな」

 

「外来生物に攻撃されたり、えさを取られたりして

元からいた生き物が死んじゃうから」

 

先生:「うんうん。じゃあ『悪くない』と思う子はどんな意見かな」

 

「外来生物も、同じ生き物。人間が勝手に連れて

きただけなのに、駆除されるなんてかわいそう」

 

先生:「うんうん。

実はね……。

外来生物って繁殖力が強いイメージがあるかも

しれないけれど、どんな生き物だって、生きられる

環境があるから生きていけるんだよ。

環境が合わなければ、やがて死んでしまう。

つまり、外来生物が日本でどんどん繁殖している

ということは、それぐらい日本の自然環境が変わり

つつあることを示しているんだよ。

そして、駆除はかわいそうだから『悪い』というのは道徳なんだ。

だから、この議論は自然環境と道徳という

2つの論点が混ざって話し合われているんだ」

 

どちらも正論。

でも先生は、そこに見落としがあることを教えてくれました。

 

 

野口芳宏さんの著書

『子供の発信 親の決断』

に、こんなお話が収められています。

 

学校の窓ガラスを割った責任を取って

「自分のお金で弁償したい」という子供と

「こんなときのために保険に入っているのに……」と言う母親。

話を聞いた校長先生は、にっこりしてこう言うのです。

「経済論の立場に立てば、お母さんの考えのほうが

正しいよ。いっぽう、子供のほうは教育論の立場に

立って、結論を出そうとしている。

経済論的に見れば、子供の考え方は明らかに不合理だ。

しかし、彼のこれからの長い人生を考えれば、

社会的な失敗や過失を犯したときには、どう個人

として対処すべきかということを学ぶ絶好の

チャンスだということもできるでしょう」

             

 

『子供の発信 

    親の決断』

子育てについての考えを深めるためのヒント集。ありふれた日常の中で出会う小さな出来事に対して、大人としてどうかかわっていくかを問いかける。

  

どちらも正論だけど、見落としていた「立場」の違い。

なるほど、納得です!!

 

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

 

結婚当時、夫の母からいただいた1本の掛け軸。

そこには、「無」の一文字が書かれていました。

 

「ありがとうございます」

といただいたものの……、なぜ「無」なのだろう

という思いから、ずっと飾れずにいたのです。

 

1か月が過ぎたある日。

私の母が

「あなた、素敵な掛け軸をいただいたのに、なぜ飾らないの」

と聞いてきました。

 

「無の意味がわからなくて……。だって

何もないことでしょ。どうも気が進まないの」

 

「無の反対は有でしょ。だから、無は始めから

たくさんの可能性を含んでいるんじゃないかしらって、私は思うわよ」

 

そんなこと、考えもしなかった私。

新たな人生をスタートした私たちに、

適した文字だったのかもしれない!

そう思ったら嬉しくて、

この日から「無」の掛け軸を飾るようになりました。

 

 

あれから10年。

先日、『道経塾』の編集者 加島さんに

「無」の掛け軸の話をしてみたところ

「ん~、今ちょっと聞いただけだけどね、

僕が思ったのは『無』は何事もないこと。

いわゆる『無事』ってことだから、二人の安全や

幸せを祈る気持ちも入っている気がするな~」

 

うわ~! 素敵!!

とても温かい気持ちになりました。

 

 

池田繁美さんの著書

『素心のすすめ』

から一節をご紹介します。

――<純粋意識> とは、頭の中からいっさいの

言葉が消え去った、思考のない状態をいいます。

そうなると、私たちの心と体は、自我や業に邪魔

されず、本来持っている力を最大限に発揮できるはずです――

 

 

『素心のすすめ』

自分のせまい経験や考え方から離れ、ものごとを素直に受け入れていく「素心」の生き方へといたる道筋を、わかりやすく述べる。

 

「無」を全面的にマイナスだととらえ、掛け軸を飾れないでいた私。

これが「業」というものなのでしょうね。

新たな「無」を感じた1冊です!!

  

 

● 池田繁美さんの著書紹介

 

 

最新刊

『素直な心に花が咲く』

「素直さ」を身につけると、人生の新しい扉が音を立てて開きはじめる! 心穏やかに日々を送るための実践提案。

 

 

『素心学要論』

「素心学」の集大成。素直さを習得し、周りの人や自然から支持されながら、ものごとを成就させる要点を語る。

 

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

 

薄暗い夕暮れ時。

子供が塾に行っている隙間の時間で、スーパーに立ち寄りました。

ところが、駐車場は満車。

一か所だけ、停めにくい場所が空いていました。

 

「なんとかなる!!」

 

その判断を、すぐ後悔……。

停車している周囲の車にはまって、動けなくなってしまったのです。

 

斜め後ろに停車していた車に、運転者と同乗者が戻って来ました。

「ああ! この車が動いてくれたら……」

と期待したのですが、発車する気配がありません。

 

あれ? もしかしたら同乗者がまだ店内にいるのかな?

それとも、私の車が邪魔で発車できないのかしら!?

焦って車外へ出たところで、見知らぬ女性が話しかけてきたのです。

「あなた、この場所に入れたいのよね?

それで動けなくなっちゃったのよね!?

私に技術があれば、あなたの代わりに入れてあげたいのだけど……」

 

「まあ……。優しいお言葉をありがとうございます。

ご心配をかけて、すみません。

ぶつからないように、頑張りますので……」

 

「じゃあ、私はここで失礼するわね。頑張って!!」

そう言うと、その女性は斜め後ろの車の方にも声をかけました。

「あなたの車の横にとめたくて、はまっちゃった

みたいなの。本当にごめんなさいね。

ぶつからないように、ちょっとずつ動かすそうです

から、許してあげてちょうだいね」

そう言って、店内へ入って行かれました。

 

女性が去ってから、その車はすぐ駐車場を出て行かれました。

そうか……後方の車の方に自分から一声かけるべきだったんだ……。

 

その女性には、トラブルからも救っていただいたの

かもしれないという、感謝の気持ちでいっぱいでした。

そして、反省することがなんと多いことか……。

 

 

日本ピア・サポート学会 理事の山口権治先生の著書

不登校・いじめを起こさない集団づくり――ピア・サポートに学ぶ

から一節をご紹介します。

――ピア・サポートとは、「ピア=仲間」

「サポート=支援・援助」であることから、

「仲間による支援」を意味し、子供たちが相互に

支え合う活動を指します。

(中略)ある調査によると、いじめが発生した

クラスの生徒を被害者・加害者・傍観者に分けた

場合の構成比率では、傍観者が約85パーセントに上っています。

この大多数を占める傍観者を

「思いやりある仲裁者」に変えることができれば、

いじめ発生に対する強力な抑止力になると考えられます――  

 

 山口先生が勤務先の高校等で指導してきた

ピア・サポート活動のノウハウが詰まった1冊。

傾聴などのコミュニケーション訓練や、

問題を抱えた仲間と感情を共有し、

解決のための方法を検討したり、

友人同士のもめごとを仲裁するなどの訓練を行い、

「個」と「集団」を育てているそうです。

有意義なプログラム、私も興味ありです!!

 

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

 

住宅地の中に残る森。

ここで、子供たちが森の保全活動のお手伝いをしています。

スローガンは「自然体験をする子供から自然を守る子供へ」。

子供たちが楽しく保全活動に参画できるようにと、

保全団体の代表が活動内容をコーディネートしてくれているのです。

 

数年前のことです。

集まった子供たちの中には、反抗期の子も多くいました。

さて、サポーターである大人として、私はどう向き合えばいいのだろう……。

 

そこで、代表に相談しました。

「子供たちを見ていると……積極的に活動する子、

手伝わないで遊ぶ子、どちらでも良いという子、の3タイプに分かれます。

どちらでも良いという子は、周りの様子を見て自分

の行動を決めるので、最終的には遊ぶ子が多くなるのが現状です。

とはいえ、叱ることは、お互いにとって得策と思えません」

 

すると代表はこんな話をしてくれました。

「アリの世界でも、よく働くアリがいる一方で

働かないアリもいて、よく働くアリだけを集めた

としても、その集団の中でまた働かないアリが

出てくるという話がありますね。

もしかしたら……働きアリが疲れた時や何かあった

時は、休んでいたアリの出番になるんじゃないでしょうか。

 

ただ、その子たちも遊ぶだけではいけません。

遊びだっていつかは飽きてしまうものです。

仕事は自分を成長させるうえでも大切なことです

から、仕事の時間を2時間と決めませんか?

そして皆でお昼をいただいた後は自由時間でいかがでしょうか 」

 

「参加させるには」とばかり考えていた私。

でも、彼らはとても自然体だったんだな~と気が付きました。

「彼らを受け入れる」というベースが私の中に

生まれ、それまで張り詰めていた緊張の糸がやわらいだように感じました。

  

現在は中学生になった子供たち。

学校のボランティア部に入り、今でもお手伝いに参加している子もいます。

  

 

道経塾』で連載中、東京大学名誉教授の月尾嘉男先生の「100年先を読む」。

110の「無用之用が組織を永続させる」から一節をご紹介します。

――機械装置には「遊び」という仕組みがあり、

アクセルには踏み込んでも一定の範囲は作動しない余裕がある。

これが円滑な動作を保証している。

現在の社会は眼前の有用を過度に追求しすぎるが、

それは長期の発展を保証するわけではない――

 

 「無用の用」、なるほどです☆

 

 

● 月尾嘉男先生の著書『幸福実感社会への転進』も好評発売中!!

 

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

 

息子が小学校に上がる前。

夫方の父と母を連れて、車で家族旅行に行った時のことです。

 

立ち寄ったコンビニで買い物を終えて車に戻ると、父がいません。

「あれ? おじいちゃんは、まだ?」

すると母が

「おじいちゃんは、さっきから誰かと話しこんでるよ」

 

コンビニの脇で、2人が何やら談笑しています。

「だいぶ仲良しみたいだね。偶然に入ったコンビニ

だけど、知っている人だったのかしら?」

 

しばらくして、父が車に戻ってきました。

「おじいちゃん、知っている人だったの?」

 

「いいや、さっき会ったばっかりだ。この辺りの

道に詳しいかと思って、話しかけたんだよ」

 

「えー! 知らない人だったんですか!?」

 

すると、夫が息子に

「いいか! これが、おじいちゃんの特殊能力だ!

おじいちゃんは、初めて会った人でも自分から

話しかけて仲良くなれるんだ。

おまえにも、その血が流れているんだぞ!!」

 

そういえば、父は我が家へ遊びに来た時も、

玄関外の階段に腰掛けて、通りかかる近所の人に

話しかけては、おしゃべりを楽しんでいます。

 

 

あれから数年。

今では息子が

「今日、おじいちゃんの特殊能力を使ってみたんだ」

とか、

「だって、ぼくにはおじいちゃんの特殊能力があるから!!」

などと、いつの間にか口にするようになりました。

 

ニューモラル』 全国敬老キャンペーン特別号から、一節をご紹介します。

 

――私たちは「同じ時代を生きる人」も「前の時代

を生きた人」も含めた多くの人たちのおかげで

「生かされて生きている存在」です。それは

「私という人間は、大勢の人たちから大切に思われ

ている、かけがえのない存在である」ということで

もあります。誰かから直接的に世話をしてもらった

ことだけでなく、目には見えないさまざまな

「おかげ(恩恵)を正しく認識したとき、私たちの

心の中には「安心」が生まれ、人生を生き抜くため

の力が湧き起こるのではないでしょうか。――

  

 

 おじいちゃんの特殊能力は、勇気のタネとなって、

孫の心にしっかりと根付いたようです。

 

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

 

「オススメの本、ありますか?」

隣の席の編集者・外池さんに尋ねたら、紙芝居を出してきてくれました。

 

 

モンキチ森のポンタの木

セリフのある登場人物は、子猿のモンキチ、子狸のポンタ、猿の長老、若い猿。

4役の声をそれぞれ変えて、10歳の息子の前で読んでみました。

 

「モンキチ森のポンタの木、はじまり、はじまり~」

 

 

ポンタの純粋さ。そして、平和への願いと、強い信念。

モンキチの誠実さ。そして、ポンタへの深い友情と、心の中の葛藤。

 

物語の中盤から、読み手の私のほうが先にウルウルときてしまいました。

 

「モンキチ森のポンタの木、おしまい……」

 

息子もうっすらと涙目で「感動した!」の一言。

もしかしたら、この物語は誰かに1回読んでもらうだけでは、もったいないかもしれません。

 

ということで、今度は息子に読み手になってもらおうかな~と思います!

また違う涙が息子から流れるような気がする、そんな物語です。

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

 

母が開いている「おばあちゃんの書き方教室」。

月に1回、公民館で子供達に硬筆と毛筆を教えています。

 

今年の4月から、小学校2年生の男の子が入ってきました。

最年少ながらも、やる気は一番!

毎回たくさん書いて、練習をしています。

 

8月の教室でのこと。

男の子が練習で書いた硬筆の字を見ていたら、

先月まで書いていた字と何だか違う……。

字の形がまとまってきて、上手になったな~と思いつつも、

「何だろう?」

何かが気になるのです。

 

 

「あ! そうか!! この字の形は、この子のお母さんの字と似てるんだ!」

 

男の子のお母さんと私は幼馴染。

よく見てきた字の形です。

 

「なるほど、家でも親子で練習しているんだな~」

と、親子の姿が思い浮かんだのと同時に、

「お母さんと子供は、字の形まで似てくるなんて!!」

と、同じ母親として背筋が伸びる思いがしました。

 

 

有吉忠行さんの著書

すばらしき母親の物語――母と子の感動42

には、多くの母と子の姿を見つめてきた著者の

こんな実感が綴られています。

 

“母親のが子供をつくる”と。

 

 

有吉さんが出会った母と子の感動的な記録は、

250話を超えているそうです。

その中から選び抜かれた42話。

 

「子供を観察して、親としての自分の姿を確認していこう」

 そう思った1冊です。

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

 

先日、ご紹介した山中隆雄さんの著書

日本の心を伝える伊勢の神宮』を読んでから、

日本神話に興味が湧いてきました。

その中で書かれていた

2月11日は日本の『建国記念の日』です。

国の誕生日なのに、この日がどうして『建国記念の

日』なのかを説明できる学生は、日本には一人も

いないと言うのです

この文章にドキっ!!

「あらら、私もわからない……」というわけです。

 

そこで、日本神話について書かれている本が他にも

ないか、出版部の本のソムリエ 安江さんに尋ねてみました。

 

「本じゃないけど、CDがありますよ!」

 

まあ!!

 

 

さっそく、紹介いただいた

日本の神話は幸せへの道しるべ』を聞いてみました。

 

「日本の神話」伝承館の出雲井さんを講師に

迎えての公開講演会を収録したCDです。

 

日本の神話のおおまかなストーリーと、そこに古代

のご先祖様が託した意味を教えています。

神様に生かされている命として感謝・合掌の暮らし

をしていた古代のご先祖様。

 

そうした目に見えない世界への想像力と、そこから

生まれる感謝の念が、一人ひとりの心にお互いを

尊敬し合い、受け入れていく素地をつくっていく

ように思いました。

そして、目に見えるものから奥の奥にある本質を

見るようになったとき、私たちは強い精神力と

あらゆる可能性を見つけることができるのでしょう。

 

 

このCDには、ブックレットがついています。

その中に、月刊誌『れいろう』平成12年1月号

からの文章が!!

 

――豊かな物質文明、科学文明の社会は、とうに

まっただ中の感があります。その中で人々は、

自分の権利だ、個人の自由だ、自分の幸せを求める

権利だなどと声高に叫ぶことで、心の飢えや渇きを

癒そうとしています。しかし、個々の人権、

個の幸せ、と強く求めれば求めるほど満たされない

空しさをかこっている現代人はあまりにも多く、

言い知れぬ不安を抱いて心の癒されることを願って

いる人のいかに多いことか。(中略)ご先祖の最高

の遺産を知ることで、自分自身の本質の

すばらしさ、得がたい祖国に生を受けた有り難さを

知り、謙虚に自信と誇りを持ちたいものです――

 

なるほど~な1枚。オススメです!

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

 

ここ数年、自宅近くの水田で稲作体験をしています。

 

4月は田起こし。

田んぼには、昨年刈り取った稲の古株が植わっています。

これを手で引っこ抜き、逆さまにしたら、再び泥の

中に戻します。これは、田んぼの泥をかきまぜて

空気を入れるのと同時に、古株を土に還す作業です。

 

5月は田植え。

三株一把の稲を、田植え定規を使って等間隔に植え

ていきます。田植え唄は、ワークソングです♪

 

9月は稲刈り。

稲刈り前は台風と聞くだけでヒヤヒヤ。稲が倒れ

ないようにと、数株を束にして紐で結びます。

稲穂を泥から守らなきゃ!!

 

10月は脱穀。

干した稲穂を、古農具の「足踏み脱穀機」にかけ

米粒をそぎ落とします。次に、「唐箕」で殻やゴミ

と米粒を選別します。

残った藁で、藁細工体験。しめ飾りなどを作ります。

 

11月は収穫祭。

餅つきをして、自然の恵みを皆で分け合い、

この喜びを作り出してくれた全てに感謝!!

 

「自然って大切だよね」という実感を、多くの

人と分かち合いたい……そんな思いで、毎年続け

られている稲作体験。古くからの知恵と道具が今も

息づき、集まる人々の“お腹”と“心”を満たしています。

山中隆雄さんの著書

日本の心を伝える伊勢の神宮』から一節をご紹介します。

 

――天孫降臨のとき、天照大神が三種の神器

とは別に瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に渡された

ものは斎庭(ゆにわ)の稲穂です。

(中略)日本では、神話の時代から一貫してお米を

授かって国民の命を保ち、国民の幸せのために祈ってきたわけです。――

 

 

 

外宮(豊受大神宮)では

「ご皇室をはじめ日本の全国民が、今日一日、

食べ物で不自由がないように」と朝夕祈るお祭りが

1500年もの間一日も欠かさずに続けられているそうです。

 

“尊いお伊勢さん”

と人が呼ぶ気持ちが、よくわかった1冊。

いつか、私も参拝したいです!

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

 

8月9日は長崎原爆の日。

今年で、戦後72年です。

 

 

私にとって身近な戦争体験者は祖父母。

戦時中は一体どうしていたんだろう……

そう思ったことはありますが、なかなか聞けずに

いました。

つらかった記憶を、私の興味本位で聞き出すようで

迷いがあったからです。

 

 

先日、市内の老人会により作られた文集

『忘れえぬ日々 戦後70年の思い』を読みました。

この文集の寄稿者は38名。

その中に幼馴染のお父さんの名前もあり、5歳の

ころの空襲の記憶について綴られていました。

また、別の方の手記には、大阪大空襲の際

焼夷弾で両目を負傷した母親の手を引いて無我夢中

で歩き回ったという10歳のころの体験も。

 

私にも、現在10歳になる子供がいます。

「ああ、ちょうどこの子の年齢。もしかしたら母親

は今の私より若かったかも……」

そう思ったら、こらえきれず涙があふれてきました。

 

 

れいろう』8月号の白駒妃登美さんの

なでしこ歴史物語」では、

原爆投下からたった3日後の広島に、復旧の

一番電車を走らせた少女たちの話が載っています。

 

                       

 

 

復興をなしとげ、次の世代へ命をつないだ先人たち。

 

そして現在も、平和への願いを次の世代へ託す取り

組みが続けられています。

 

 

私も折に触れては、こうした文集や記事を

子供と一緒に読み、先人への感謝の念を分かち合いたいと思います。

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

祖母の告別式のときのことです。

祖母を乗せた宮型の霊柩車に続き、

私は後方を走るマイクロバスに乗っていました。

 

ちょうど小学校1・2年生の下校時刻。

宮型の霊柩車をあまり見かけなくなったせいか、

きらびやかな車を見て、はしゃぐ子供たち。

 

そういえば……私が「霊柩車を見たら親指を隠す」

というジンクスを初めて知ったのは、たしかあのくらいの年頃。

とても怖くて、その怖さだけで親指を隠していたな……。

 

そんなことを思い出しながら、バスの外を眺めていました。

すると、はしゃぐ子供たちの中で、霊柩車に

向かって静かに手を合わせている子供がいたのです。

 

「ああ、見ず知らずの私の祖母の旅立ちに、手を合わせてくれている……」

怖がっているような表情でもなく、ふざけている様子でもなく、

とても優しい表情です。

私はこの子供たちに見とれてしまいました。

これが品性というものでしょうか。

 

きっと、その根っこは、この子供たちをはぐくんだ

全ての人たちの心が土となって支えているに違いないと思いました。

北川治男さんの著書

品性は生きる力――生存の基盤を培う教育

から一節をご紹介します。

 

――私たちは、生命のリレーランナーであるばかり

ではなく、精神的ないのちの継承・発展を通して

人生の意味を探求し、その理想を実現していく存在

でもあります。最初は親から人生の指針を学び、

やがて多くの師や先人から人生の拠り所となる

価値観を習得していきます。人生の究極的な意味を

探し求めて、私たちの精神を導く教えの源流に遡れ

ば、(中略)人類の教師たち(ソクラテス、

イエス、釈迦、孔子など)の生涯に行き着く

でしょう。これら聖賢の教えは、宗教や思想という

形で、各民族や各国の歴史や文化の中に受け継がれ

ています。人類は、古い時代からこのような諸聖賢

の高い品性と道徳によって精神の教育を受けて

きたのです。その教育は社会に平和をもたらす

うえで、また、人々の苦しみや悲しみを癒し、安心

と喜びを与え生きる力を高めるうえでも、偉大な

功績を残してきました――

                      

 

 

自分自身もリレーランナーの一人として、後から

来るこの子供たちの「良い土」となれるような大人

になりたいと思いました。

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

 

ある団体で、役員を引き受けていた任期中。

私は、前任者から引き継いだ仕事を、無事にこなすことだけを考えていました。

 

しかしある時、

「いったい何のための団体なんだろう」という声が上がったのです。

 

昔から一般的に広く知られた団体だったため、

誰もが共通する認識を持っていると思い込んでいました。

それだけに、これまでの概念が覆ったような衝撃でした。

 

この年は、何度も何度も話し合いをしました。

そうしていく中で、対極する意見や少数意見も全体

の進化にとって大切であり、それを汲み取る

ためには相手の立場になって考えることだと痛感したのです。

 

相手の立場になり考えること……。

思い返してみると、私が小学生の頃、道徳の授業で取り組んでいたことでした。

 

 

学校教育に70年以上携わってきた寺門光輝さんの

著書『子供と語り合う「道徳の時間』から、

一節をご紹介します。

 

――昭和33年に文部省が作成した『中学校道徳指

導書』の中では、「道徳の時間」の指導の方法とし

て、まず「討議」と「問答」が掲げられています。

読み物や視聴覚教材を使うような方法ではなくて、

一番大事なことは話し合い、ディスカッションであ

り、問答をすることなのです。――

 

 

         

まさに、何度も何度も話し合いを重ねたあの時間は

単に役員仕事の時間ではなく、役員である私たちの

「道徳の時間」だったと言えるのかもしれません。

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

  

20代のころ、自分には何の取り柄もないな~と、

ただただ焦っていた時期があります。

 

「私にも、何かあるに違いない。それを見つけなきゃ!」

そう思って資格の一覧を眺めても、どうもスイッチ

が入らないのです。

 

さらに、自分は何が好きなのかもわからない。

  

「自分の取り柄」を「資格」と結びつけていたころ

は焦りばかりが積もる悩ましい日々でした。

  

そんな私に友人が……

「自分の中へつながってごらん。すべての答えは

そこにあるから。だって、本当のあなたはそんな

ことで焦って悩むような存在ではないから」

 

自分自身を大切にしようと思った出来事です。

 

 

鈴木秀子さんの著書

家族をはぐくむ「愛」の贈りもの

から、一節をご紹介します。

 

――私たちは、目に見える世界だけを求め

続けていけば、一見、自由で華やかなすばらしい

人生が訪れるかもしれませんが、それは、目には

見えない世界を切り離してしまっているわけです

から、やがて地に根を張らない切り花のように

なってしまうでしょう。

(中略)利己主義的ではなく、ほんとうの意味で

自分を大切にする訓練を重ねていくことによって、

自分の中に幸せ感が満ちるようになります。

そして、自分自身の中の幸せ感をいっそう広げて

いけば、私たちは接する人に、知らないうちに、

溢れるように幸せ感を伝えられるのではないかと

思います。――

  

地に根を張って、ひっそりとでも咲ける花になれたら……

自問自答の日々、そっと寄り添ってくれる1冊です!

 

 

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