2017年10月

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

 

地域の森の保全活動に参加しています。

ここでは、子供たちによる自然活動隊が

1年を通して森の保全や農業体験など、

自然に触れ合う活動をしています。

 

遊ぶような感覚で楽しくできる活動を、

保全団体の代表がコーディネートしています。

 

ある日、代表がこんな思いを語ってくれました。

「子供たちに、楽しいと思ってもらえたら、

それで十分です。たとえ、この森に来なくなった

としても、ここでの思い出を持っていてくれさえ

すれば、将来、自然は大切だと思える大人になる

かもしれません。そして何より私たち大人も、

子供たちが楽しく活動している姿を見たり、

はしゃぐ声を聞いたりするだけで嬉しくて、

保全のお仕事、頑張れちゃうんです!

なんだかパワーをもらえるんです!」

 

 

『ニューモラル』No.578(平成29年10月号)

から一節をご紹介します。

 

――私たちは社会の中で、大勢の人たちと支え

合って生きています。

それはお互いの違いを認め合い、理解し合うこと

から得られる「共に生きる喜び」を味わうことでも

あるのではないでしょうか――

             

『ニューモラル』

No.578

平成29年10月号)

     テーマ

「共に生きる喜び」

 

体力は使うけれど、心は満たされる。

この森の保全活動は、私の心のビタミン剤になっています。

 

 

先週『ニューモラル』No.579(平成29年11月号)も発売になりました!

ぜひ、こちらもご覧ください。

 

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

 

私が小学校5年生の時。

担任の先生が突然

「皆さん、このクラスで一番、字が上手な子は……」

と言うと、私の名前を続けたのです。

 

私は、絵を描くことが大好きで、字を書くことが大の苦手。

字を練習するくらいなら、絵をたくさん描いて

いたいと思っていました。

 

“字は、はっきり下手だと自覚しているくらいなの

に、そんな私が1番のはずがない!

先生は嘘をついている……。

もしかしたら先生は、皆の前で褒めることで

私のやる気を引き出そうとしているのかもしれない。

だとしたら、先生の策にはまるものか!”

そう、とっさに思いました。

 

私の名前を聞いたクラスメイトも大混乱。

「えー、何でなの? 先生!!

字が上手な子は他にいるじゃない!」

 

納得がいかない友達は、数人で抗議に行きましたが

それでも先生は発言を撤回しません。

それどころか

「いいえ。私はともこさんが一番上手だと思います。

皆さんも、見習ってたくさん練習しましょうね」

と言うのです。

先生の言葉に、傷つく友達もいました。

 

“これは本当に困ったことになったぞ……。

先生は本気で、いちかばちかの賭けに出ている。

そこまでして、私をその気にさせたいんだ……”

先生の気概を感じ、私の気持ちはだんだん変わっていきました。

 

よし! 字を練習してみよう。

 

 

野口芳宏さんの著書

『子供の挑戦 大人の出番』

から一節をご紹介します。

 

――どんな人と、どう出合ってきたか、それは、

その人の歩みを大きく変えていくことになる。

「朱に交われば赤くなる」と諺(ことわざ)は

教えている。誰と出合い、何を語るか、

その選択の如何が、どれほど大きくその人の将来を

変えていくことになるか、計り知れないものがある――

             

  

『子供の挑戦 大人の出番』

子育てについての考えを深めるためのヒント集。日常生活の中で「自立」の心をどう育てるかを問いかける。

 

   

多少のリスクを負っても、子供を「苦手なこと」に

挑戦させようとした恩師。

出会えて良かった!!

 

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

 

先日、専門家の先生から

「外来生物とは」というお話を、子供たちと一緒に聞く機会がありました。

 

先生:「外来生物というと、駆除の問題でいつも議論になる。

外来生物は『悪い』『悪くない』とか、皆も意見があると思う。

じゃあ『悪い』と思う子はどうしてそう思うのかな」

 

「外来生物に攻撃されたり、えさを取られたりして

元からいた生き物が死んじゃうから」

 

先生:「うんうん。じゃあ『悪くない』と思う子はどんな意見かな」

 

「外来生物も、同じ生き物。人間が勝手に連れて

きただけなのに、駆除されるなんてかわいそう」

 

先生:「うんうん。

実はね……。

外来生物って繁殖力が強いイメージがあるかも

しれないけれど、どんな生き物だって、生きられる

環境があるから生きていけるんだよ。

環境が合わなければ、やがて死んでしまう。

つまり、外来生物が日本でどんどん繁殖している

ということは、それぐらい日本の自然環境が変わり

つつあることを示しているんだよ。

そして、駆除はかわいそうだから『悪い』というのは道徳なんだ。

だから、この議論は自然環境と道徳という

2つの論点が混ざって話し合われているんだ」

 

どちらも正論。

でも先生は、そこに見落としがあることを教えてくれました。

 

 

野口芳宏さんの著書

『子供の発信 親の決断』

に、こんなお話が収められています。

 

学校の窓ガラスを割った責任を取って

「自分のお金で弁償したい」という子供と

「こんなときのために保険に入っているのに……」と言う母親。

話を聞いた校長先生は、にっこりしてこう言うのです。

「経済論の立場に立てば、お母さんの考えのほうが

正しいよ。いっぽう、子供のほうは教育論の立場に

立って、結論を出そうとしている。

経済論的に見れば、子供の考え方は明らかに不合理だ。

しかし、彼のこれからの長い人生を考えれば、

社会的な失敗や過失を犯したときには、どう個人

として対処すべきかということを学ぶ絶好の

チャンスだということもできるでしょう」

             

 

『子供の発信 

    親の決断』

子育てについての考えを深めるためのヒント集。ありふれた日常の中で出会う小さな出来事に対して、大人としてどうかかわっていくかを問いかける。

  

どちらも正論だけど、見落としていた「立場」の違い。

なるほど、納得です!!

 

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

 

結婚当時、夫の母からいただいた1本の掛け軸。

そこには、「無」の一文字が書かれていました。

 

「ありがとうございます」

といただいたものの……、なぜ「無」なのだろう

という思いから、ずっと飾れずにいたのです。

 

1か月が過ぎたある日。

私の母が

「あなた、素敵な掛け軸をいただいたのに、なぜ飾らないの」

と聞いてきました。

 

「無の意味がわからなくて……。だって

何もないことでしょ。どうも気が進まないの」

 

「無の反対は有でしょ。だから、無は始めから

たくさんの可能性を含んでいるんじゃないかしらって、私は思うわよ」

 

そんなこと、考えもしなかった私。

新たな人生をスタートした私たちに、

適した文字だったのかもしれない!

そう思ったら嬉しくて、

この日から「無」の掛け軸を飾るようになりました。

 

 

あれから10年。

先日、『道経塾』の編集者 加島さんに

「無」の掛け軸の話をしてみたところ

「ん~、今ちょっと聞いただけだけどね、

僕が思ったのは『無』は何事もないこと。

いわゆる『無事』ってことだから、二人の安全や

幸せを祈る気持ちも入っている気がするな~」

 

うわ~! 素敵!!

とても温かい気持ちになりました。

 

 

池田繁美さんの著書

『素心のすすめ』

から一節をご紹介します。

――<純粋意識> とは、頭の中からいっさいの

言葉が消え去った、思考のない状態をいいます。

そうなると、私たちの心と体は、自我や業に邪魔

されず、本来持っている力を最大限に発揮できるはずです――

 

 

『素心のすすめ』

自分のせまい経験や考え方から離れ、ものごとを素直に受け入れていく「素心」の生き方へといたる道筋を、わかりやすく述べる。

 

「無」を全面的にマイナスだととらえ、掛け軸を飾れないでいた私。

これが「業」というものなのでしょうね。

新たな「無」を感じた1冊です!!

  

 

● 池田繁美さんの著書紹介

 

 

最新刊

『素直な心に花が咲く』

「素直さ」を身につけると、人生の新しい扉が音を立てて開きはじめる! 心穏やかに日々を送るための実践提案。

 

 

『素心学要論』

「素心学」の集大成。素直さを習得し、周りの人や自然から支持されながら、ものごとを成就させる要点を語る。

 

 

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