2018年2月

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

 

地域の森を保全するボランティア活動に参加しています。

この団体では、活動内容を広報紙にまとめ、公園や町会の掲示板、地元の小中学校に掲示しています。

 

「見て! 部屋を片付けていたら広報紙の創刊号が出てきたの。差し上げるわ」と先輩。

創刊号から携わってきた方です。

 

記念すべき第1号の発行日は、平成12年(2000年)9月1日。

“緑豊かな農村的風景が残るこの自然を、市民の貴重な財産として永久に保存できないものか”

と、平成6年から地権者と3つの町会が協議をはじめ、地域内外の多くの方々の賛同も得て、現在の団体が発足したという経緯が書かれていました。

「当時は年に1回の発行だったけれど、3町会の回覧板で配布していたのよ」と先輩。

創刊当時の熱い思い、そして現在も絶やさない強い意志を感じずにはいられません。

 

 

その先輩が昨年から体調を崩され、不在のなか、編集をかって出てくれたのは私と同世代の友人でした。

しかし、プレッシャーが大きかった……。

ある時、その想いを、別の先輩と私にメールで打ち明けてくれたのです。

 

友人のメールには、次のようなことが書かれていました。

「広報は得意分野にもかかわらず、発行が滞っています。

“自分のアイデア”や“自分らしさ”で作っていくのではなく、

“これまでのやり方”を継承していかなければという思いから、

気が付いたら身動きがとれなくなっていたのです」と。

 

このメールを受け取った先輩は、私たちにとって“おばあちゃん”のような方。

その返信には、こう綴られていました。

「人の続きが得意な人と、自分らしくやりたい人、それは

どちらが良いというわけではなく、それぞれの個性です。

目的は、森の自然・文化・活動を多くの方に知ってもらい、

楽しんでいただくこと。

それさえ外さなければ良いと、私は思うのです。

出来上がりを楽しみにしています」

 

私の心にも響くメッセージでした。

 

 

『ニューモラル』No.582(平成30年2月)より、一節をご紹介します。

“相手の持ち味や豊かな可能性を認め、その成長と幸せを心から祈る――そうした心づかいに基づく助言は、相手の心に落ち、お互いの安心と喜びを生むことでしょう”

 

 

ニューモラル No.582

      (平成30年2月)

【テーマ】人を育てる心

         

強くて熱い、情熱を持った背中を見せてくれる先輩。

包容力を持って支えてくれる先輩。

悩みに共感し合える友人。

 

支えてくれる人に恵まれている私たちです。

 

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

 

プライベートで所属しているボランティア団体。

私の両親よりも少し年上の先輩たちが活躍しています。

「若い人の意見も取り入れていきたい」と声がかかり、昨年の4月から役員に加わりました。

 

若い世代が入ったことで、さらに活動の内容を充実させようと意欲的な先輩たち。

しかし私は、活動量に見合う人数が足りていないように感じ、内容量より“活動する人”に目を向けることも必要だと考えていました。

こうした自分の考えを、先輩たちに上手に伝えることができず、

役員会のたびに、不安や自信のなさが大きくなっていきました。

 

ようやく自分の意見を言うことができたのは、10回目の役員会でのこと。

後日いただいた議事録には、

つい感情的になってしまった部分をそのまま残すことなく、私の発言の要点が箇条書きでまとめてありました。

その議事録から、優しい心遣いと、“ちゃんと伝わっている。受け止めてくださっている”という安堵感をいただきました。

 

そして、箇条書きの最後には次のようなことが書かれていました。

“個々人のボランティアとしての自由さをあくまでも基本として、その絆を結ぶのが組織である”と。

 

 

事務局長にお会いした際、感謝の気持ちをお伝えしたところ

「あの内容で大丈夫だったようで、良かった。

どうしても人によって解釈が違ってくるものですから、“小林さんは、こんなことを言っていたんじゃないか”と、書記や会長も交えて皆で考えたんですよ」と。

その言葉を聞いて、とても感動しました!

私は会から大事にされているんだと実感できたからです。

これが“組織の絆を結ぶ”ということなんですね……。

 

 

大町 正さんの著書『感動が子どもを育てる』から、一節をご紹介します。

 

――「自立」は「連帯」を誘い、

またその逆に「連帯」は「自立」をうながすといった相呼ぶ関係にある――

 

 

感動が子どもを育てる

教育の大地

――それは「信頼」である。   

教育問題・児童文化の研究者であり、35年の教師生活を送った著者が、心と心のふれあう感動によって育つ子どもとの信頼関係を説く

   

 

先輩たちから見れば、私は子どもの世代。

先輩たちからの信頼の中、日々、育ててもらっていることをありがたく思います。

 

 

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こんにちは。編集担当の安江です。

 

昨年8月15日に発売した道徳教育シリーズ

『不登校・いじめを起こさない集団づくり――ピア・サポートに学ぶ』

直販限定商品にもかかわらず、半年足らずで8,000部の売上げを記録した

いま大注目の1冊です!

 

先日、著者の山口権治先生のご紹介で、日本ピア・サポート学会が主催する

「ピア・サポート・トレーナー養成講座in浜松」に参加してきました。

 

ピア・サポートとは、いま学校関係者の間で注目されている

「仲間同士で互いに助け合い、支え合える人間関係」を育むための学習活動。

今回参加したのは、その学習活動の推進役を養成する講座で

理論と実践(実技)の両面から

コミュニケーションや人間関係構築に関する技術を学ぶものです。

 

山口先生の地元の浜松では、いじめや不登校の予防策として

ピア・サポートに取り組む学校が増えているそうです。

土日の丸2日間みっちりのプログラムでしたが、現役の先生方をはじめとして

約100名が参加されていました。なんと青森や沖縄からお越しの方も!

もちろん山口先生も、講師として登壇されましたよ☆

 

(講義の写真を1点ご紹介します)

 

「円満な人間関係の構築」は、学校の中だけでなく

大人になってもついて回る、永遠の課題。

今回学んだ「傾聴」や「問題解決支援」等の心得、

私も身近な人間関係(まずは家族と職場かな?)に応用していきたいと思います!

 

山口先生の学校での実践に基づくノウハウがギュッと凝縮された

『不登校・いじめを起こさない集団づくり――ピア・サポートに学ぶ』

ぜひご覧ください。

 

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

 

学生時代、音楽の授業で使う楽譜を忘れてしまった私。

その日、たまたま隣の席になったのは、これまで1度も話をしたことがないクラスメイトでした。

「楽譜を見せてほしい」と話しかけるか、かけないか……。

“まあ、いいや。楽譜がなくて困るのは、合唱の間だけだから”

しかし、合唱が始まってもずっと迷い続けていました。

そして疲れ果て、ふと我に返ったのです。

“私は一体、何のやせ我慢をしているのだろう。素直にお願いすればいいだけなのに”と。

 

「ごめんなさい。楽譜を忘れちゃったの。一緒に見せてもらってもいい?」

突然、話しかけた私。

すると彼女は、少し慌てた様子で

「まあ! 私ったら。気が付かなくてごめんね」

 

 

2人で楽譜を囲みながら、歌うことよりも彼女の言葉の余韻に浸っていた私。

“なんて優しい響き。なんて温かい言葉なんだろう……。

きっと、彼女は私が知らなかっただけで、普段から周りに気を配る優しい人。

それにしても、私はどれだけ素直じゃなかったんだろう……。彼女に対して壁を作り、いつの間にか、こんな状態が“普通”となって、疑問にすら思わなかった私。こうやって、お互いが無関心になってしまうのだろう。

でも、関心を向けたとたんに、壁は一瞬で溶けてしまった……。

関心を持つことって、すごいことなんだと思えた出来事でした。

 

 

さて、次の日曜日、2月11日は「建国記念の日」ですね。

 

以前、私が読んだ、山中隆雄さんの著書『日本の心を伝える伊勢の神宮』では、

「国の誕生日なのに、この日がどうして『建国記念の日』なのかを説明できる学生は、日本には一人もいないと言うのです」の一文に、衝撃を受けました。

自分も知らないことに、何の疑問も持っていなかったことに驚いたのです。

「建国記念の日」を間近にして、日本について関心を持てるようになりたいと思う小林でした。

 

 

所 功さんの著書日本の建国と発展の原動力から、一節をご紹介します。

 

日本は、今や科学技術でも生活レベルでも、世界の最先端にいます。それを可能にした原動力はどこにあるのかを考えてみますと、この日本列島(大八(おおや)洲(しま))に住む人々は、早くから一つの国民としてまとまり、各々に所を得て活躍する機会に恵まれてきたわけでありますが、その国民の大多数により統合の象徴と仰がれている天皇・皇室の存在こそ、最も大きな国力の源だと思われます。

しかも、わが皇室・朝廷の基を築かれた神武天皇は、すでに少なくとも約二千年前、いわば一大家族国家の建設を理想に掲げられ、それが以後の歴代天皇および心ある人々により受け継がれてきました。そのような伝統的精神のおかげで、幕末の混乱も敗戦の苦難も見事に乗り越えてきたからこそ、今日の平和と繁栄も享受することができるのだ、と私は考えております。

 

 

日本の建国と発展の原動力

   

平成16年2月11日・建国記念日に開かれた「公開講演会」での講和をもとに、加筆・修正したものです

  

神武天皇時代の“建国の理想”がずっと受け継がれてきた国だったのですね。

とても勉強になった1冊です。

 

 

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