2018年3月

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

 

先日、第九のコンサートに行ってきました。

5000人の歌い手の方たちと交響楽団が織りなすハーモニーは、

ときに優しく心を潤し、ときには大迫力で心を釘付けに……。

 

『れいろう』平成30年3月号の特集の中で、

モラロジー研究所の宮田敏子講師は次のようなお話をされていました。

――正義と慈悲は2つで1つの相伴うもので、これらを“調和”させてこそ、個人の生活にも社会にも秩序が生まれ、平和がもたらされると考えます――

 

 『れいろう』平成30年3月号   

【特集】   春風のように

―― 邪を破らずして誠意を移し植う

 

“館内に響きわたるこのハーモニーは、ここにいる誰かが一人でも欠けたら出せないハーモニー。

こんなにも多くの人が、お互いを必要としている……”

そう思えて、聴き手の私まで一緒に歌いたくなってしまいました。

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

仲良しのおじちゃんが経営している喫茶店。

ここで月に1度開かれている“こども食堂”に、私もスタッフとして参加しています。

 

1年前、“こども食堂”の話を聞きたいという60代くらいの男性が訪ねて来ました。

おじちゃんが一通りの説明をすると、次の回からスタッフとして参加してくださることになりました!

 

男性は、こんな話もされていました。

「私は今、市内在住のお年寄りを対象にした、運転の有償ボランティアをしています。

足の不自由な方の通院やお買い物、市外へのお墓参りなどに車を出す仕事です。趣味のサークルに通うときに利用される方もあります。いつだったか、都内の劇場へお連れした際は、私もご一緒に観劇しました。実は、今日の夕方も、ある方をお迎えに行くことになっているんですよ」と。

 

「そうだったんですか。移動範囲が広いと時間が読めないこともあるでしょうし、お相手の方に合わせるお仕事はいろいろとたいへんでしょうね」と私が言うと、

「こんなことを言うのはお恥ずかしいのだけど……、

この年になってようやく、自分のやりたい仕事にめぐり合えたと思っています。

時には理不尽だなと思うこともありますが、それでも“ありがとう。本当に助かったよ”と言ってもらうたびに、そんな思いもどこかへ吹き飛んでしまうほど、毎回、感動するのです」

 

『道経塾』No.113の特集の中で、

モラロジー研究所の松浦勝次郎顧問は次のようなお話をされていました。

“人間は誰もが、心の深いところでは、自分の真価を信頼し、真価に本気で期待をかけてくれる人を求めています”

 
 『道経塾』No.113

平成303-4

【特集】自立型社員を育む

――心に灯をともす人づくり

          

“いつか、あの時のお話の続きをお聞きしてみたい”

そう思っていた矢先、その方は体調を崩されてしまいました。

休養された後に、

「こうして、元気になりました。私を待っていてくださる方がいるので、もう少ししたら運転の仕事にも復帰するつもりです。楽しみだ」と、

にこやかなお顔を見せてくださいました。

その日の別れ際、

「あなたとは、ここに初めて来た日にもお会いしたし、今日もお会いしましたね。

あなたも毎日ここにいるわけではないのに、何かご縁があるのでしょうね」

そう声をかけていただいたことが、最後の会話となってしまいました。

 

時間が許すなら、もっともっとお話をお聞きしたかった方です。

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

 

人間関係に悩んでいた20代。

そのころに読んだ1冊に、次のようなことが書かれていました。

 

「その心の傷は、誰かによってつけられたものではありません。

他の誰も、あなたの心を傷つけることはできないのです。

あなたの心を傷つけることができるのは、唯一、あなただけなのですから」

 

“いっそ、誰かのせいにできたら楽なのに……”と感じながらも、

“そうか! 自分の心のハンドルは、他の誰でもなく自分が握っているのだ”と、

心が躍ったことを覚えています。

 

松岡 浩さんの著書『喜びの生き方塾』から一節をご紹介します。

「人生をよくするのも悪くするのも、すべて自分の心のもち方次第である」

「人生に近道はない。日々コツコツとよい習慣を積み重ねることこそが、人生の王道である」

 

喜びの生き方塾

明るく楽しい人生を送る秘訣

社員36名ながら「改善提案」日本一の「知恵工場」・(株)タニサケを育てあげた著者。相手を喜ばせようとする行動、これが 「いい人生」をつくるコツ。何をやるにもまず志を立てる――喜びの人生をつくる第一歩はここにある。

 

“自分”の行動で、喜んでくれる誰かがいたとしたら……。

そのとき感じる幸せが、さらに自分の心を強く後押ししてくれる気がします。

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

 

近所で喫茶店を経営している仲良しのおじちゃんが、先日、こんな話をしてくれました。

 

「うちのお店は喫茶店の雰囲気だけど、夜はお酒も出している。

でも、1人で飲みに来るお客様は少ないんだ。

うちのお店と居酒屋さんには、決定的な違いがあるって気がついたんだけど、

さて、何だと思う?」

 

お酒を飲めない私には、少し難しい質問に思えました。

「ん~、お酒の種類とか?」

「いやいや、一通り揃っているよ」と、おじちゃん。

 

「じゃあ、個室がないところ?」

「それはチェーン店の居酒屋さんのイメージかな?

そうじゃなくて、カウンター席で皆が横に並んで飲むような居酒屋さんと比べての話だよ。

そういうお店だと、席が近い者同士やお店の人と、楽しく話をしながら飲むんだよね」

 

考え込んだ私に、おじちゃんはこう言いました。

「答えはね、“雑談がしやすいかどうか”だ。

うちの店は、カウンター席がなくて2人席と4人席の配置だから、どちらかというと2人以上のお客様が入りやすい店でしょ。

開店当時の店が暇な時は僕もおしゃべりできたけど、忙しくなると1人で切り盛りしているから、そうはいかない。

きっと、1人で飲みにきたお客様は寂しい思いをしているかもしれないな……」

 

そういえば……と、

昼間にホールの仕事をお手伝いしていた時に感じたことを思い出しました。

“1人でいらっしゃるお客様も、お話好きの方が多い”ということを。

 

「ほら、見てよ。この傘」と、

お水とお手拭を運んだ私に話しかけてきたお客様。

「今日は、駅前の店で傘を修理してもらうために2本持ってきたんだけど、開店は午後だっていうから、また引き返して来たんだよ。

家まで帰っていると時間くっちゃうから、ここで時間までゆっくり休憩することにしたよ」

 

「まあ、それはそれは! ご来店いただき、ありがとうございます。

傘を修理してくれるお店って、どこにあるんですか? 参考までに教えてください」と私。

 

「ね、そうでしょ! 知らないでしょ。最近は傘を修理に出してまで使う人って珍しいかもね」などと、会話は続きます。

 

 

『モラロジー研究所所報』平成30年2月号に掲載された

モラロジー研究所特任教授・東京メンタルヘルス所長の武藤清栄さんの講演録から一節をご紹介します。

“悩みはお互いに支え合う雰囲気や気持ちを伝え合う状況がなくなることによって発生する、と言えます。

(中略)これらの状況を打開するためには、ゆっくりとした雰囲気づくりが必要です。それにはまず、気軽に周囲と気持ちを共有する時間です。話しかけるには勇気も必要ですが、ほほ笑むことはできるでしょう。挨拶もできるでしょう。そして雑談できればいいのです。雑談とはフリートーキングです。話すことによって浄化作用が生まれます。また、問題解決の糸口に気づくこともできます。いろいろなやりとりをしているうちに、ヒントや答えが見つかることもあるからです。さらに雑談の効果として、例えば、普段家庭の話をまったくしない上司から、子供とのコミュニケーションについて悩んでいる、という話を聞いたとき、同じように子供を持つ部下は共通の悩みや喜びを共有することができ、仲間意識をもてるのです”

 

 

モラロジー研究所所報

    平成30年2月号   

【講演録】人はなぜ悩むのか

   ――心のヘルスケア

 

たかが雑談、されど雑談!

 

飲めない私には難しい問題だと思いきや、

その答えは普遍のテーマでした。

 

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