2018年1月

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

お正月、ご近所のおばちゃんとゆっくり話す時間を持てました。

 

「昨年は、中途半端な自分が情けなくなって……。

ある団体では“出来ない”と言ってばかりで、ただ和を乱すだけだったかも。

なんだか……海に浮かべた小さな船でポツンと漂っていたような感じの一年だったな」と、私。

 

すると、おばちゃんは

「あなたは今、海に浮かべた小さな船って言ったけれど、それで良かったのよ」

と、笑顔で言うのです。

 

予想外の返答にビックリしていると

「広い海の上で、広い視野を持っていたのよ。ほら、中道を行くってこと」

と教えてくれました。

 

中道……。

その言葉を聞いてハッとしたのです。

確かに、“中道の立場から、あらためて左右どちらに行くのか検討できる自分でありたい”と思っていました。

(出版部日記~2017年06月21日「紙一重」の分かれ道)

 

“そうか! 私は、自分の行きたい道をちゃんと歩いていたんだ。

あとは自分を見失わないようにしよう……”

 

 

『れいろう』平成30年1月号の「特集・誌上ゼミナール」では、

総合人間学モラロジーの創建者・廣池千九郎(法学博士、1866-1938)に師事した香川初音さんという女性のエピソードが紹介されていました。

 

初音さんは廣池の講演に触発され、品性向上を志して、何を見聞きしても自分への戒めと受け止めようと心がけます。

ところが、他人同士のほんの小さな出来事にも自己反省をつづけた結果、誰もが自分より優れているように思えて自信を失い、モラロジーを学び続ける意欲を失ってしまいます。

――「どうしたらよろしいでしょうか」とお伺いしましたところ、廣池博士はご自分のお膝をぽんと力強くたたかれて、「奥さん、よくそこまでになってくれました。そうなってくれる日を待っていた」とお喜びくだされました。あまりの意外さにすっかり驚きました私は「先生、さっぱりわかりません」と申し上げましたところ、こうおっしゃいました。

「モラロジーを聞かせてもらった以前の自分がよほど偉かったということは、みんなそれはあなた自身が自我充実していたからです。今、その自我が抜けてなくなったのです」

             

 

『れいろう』平成30年1月号

   

【特集】とらわれない

   ――盛時には驕らず

          衰時には悲しまず

 

語り合える人がいることに、感謝です!

 

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

 

昨年、97歳で他界した祖母の月命日で、親族が集まったときのことです。

 

「おばあちゃんは、おじいちゃんと38年ぶりに再会することになるのか~。

向こうで2人はちゃんと会えたのかな……」と、ふとつぶやいた私に、

叔父が言いました。

「この前、お墓参りに行ってきたんだけどね。

こっちに歩いてくるご夫婦が気になって見ていたら、なんと前を歩いていたのは“お父さん”。

少し後ろを“お母さん”が歩いてたの! ぼくは、すれ違うときに“お父さん”と目が合って会釈を交わしたんだ」

 

その不思議な話に

「おじいちゃんが亡くなったのは59歳、おばあちゃんは97歳でしょ。年の差はどうなってたの?」

と、興味本位で聞いた私。

 

「お母さんは、お父さんの年齢に合わせて若返ってたよ~(笑)

2人はちゃんと向こうで再会しているんだよ。たまに、孫の顔を見に帰ってきたり、2人で旅行にも行っているみたい」

 

「孫の顔を見にって、私はもういい年だけど……。ひ孫(私の息子)を見に来ているってこと? 」

 

「ひ孫じゃないよ。あなただよ」

 

実は、私の実家は職場の近く。仕事の日の昼休みには実家へ戻り、祖父母の仏壇に手を合わせています。

あの時間のどこかで、2人は私の傍に居たのかしら……。

 

 

目に見えずとも、きっと傍で見守っていてくれている……。

そんなふうに思える人たちが自分の心に存在していることは、幸せなことだと思います。

 

 

占部賢志さんの著書『続 歴史の「いのち」――公に生きた日本人の面影』から、一節をご紹介します。

――歴史の学び方は、畢竟「言葉」を読み味わうことに尽きる。

幾つもの史実を突き合わせ、どんなに上手に整理してみたところで、それだけなら歴史の形骸に過ぎない。

やはり過去に生きた人々の心持ちを、その遺された言葉から汲み取って初めて歴史は生き返ってくる――

 

 

続     歴史の「いのち」

 ――公に生きた日本人の面影』   

みずからの「こころざし」に生きた先人の軌跡は“日本人の魂”を呼び起こす

 

過去に生きた人々の「心持ち」を探っていく歴史の学び方は、私の心にもすんなりと入ってきました。

 

心は時間も超えるのですね……。

 

 

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こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

子どもの頃からのお付き合いで「おじちゃん、おばちゃん」と呼んでいる近所のご夫婦がいます。

 

4年前のある日、おばちゃんからこんな話を聞きました。

「今度ね、おじちゃんが喫茶店を始めることになったの。

2人とも店を出すなんて、まったく経験がないし、

私は身体の調子が戻ってきたばかりだから、どこまでサポートできるか不安もあるのだけれど……。

なんてったって、おじちゃんがイキイキしているのよ!」

 

そうして、3年前に店がオープンしました。

初めの1年は、店が混んでも混まなくてもヘトヘトな毎日。

その中でも、ご夫婦でアイデアを出し合い、二人三脚で乗り越えてこられました。

 

つい先日のことです。

「おじちゃんの作った唐揚げは美味しいな~!!

それにしても、まったく違う職種から喫茶店を開くなんて、そうできることじゃないよね。すごいね!」と私が言うと、

 

「職場の友人が亡くなった時、いろいろと思うことがあったんだ……。

実は、喫茶店が子どもの頃からの夢で、ずっと挑戦したかった。

定年まであと少しだったけど、

ちょうど自分の仕事に一区切りついたタイミングで、動くなら今しかないと思ったんだよね。

料理は子どもの頃に母から教わって、ずっとやってきたことだから、これは“お母ちゃんの味”。

喫茶店というか、ここは家庭料理の定食屋って感じだな~」と、おじちゃん。

 

 

田中真澄さんの著書 『田中真澄のいきいき人生戦略』 から、一節をご紹介します。

――ロングランの人生をいきいきと歩むためには、

サラリーマンとして現在の与えられた仕事をこなすだけに盲目的に生きるのではなく、

今の勤め先を去っても生きていけるだけの用意を常に心がけておくこと、

併せて、長く生きていけるだけの経済的な地盤と、

しっかりした家庭を築いておくことが大切である――

 

 

『田中真澄の

 いきいき人生戦略』   

人生100歳時代に備える生き方提案

 

  

家庭の味で新しい道を歩き始めた、おじちゃん。

おじちゃんの一番の応援団長の、おばちゃん。

ステキなご夫婦です。

 

 

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新年、あけましておめでとうございます。

オンラインショップ担当の小林です。

 

私にとって、2017年は出版部とご縁がつながった年。

「出版部日記」を更新するようになり、これまでより本を読むようになりました。

 

本を読むときの必需品は、付箋。

お気に入りの文章や、読み途中の目印として貼り付けています。

 

そんなある日、

「『れいろう』の愛読者の方が、手作りの“しおりを送ってくださいました。とても素敵なんですよ」

と、編集者の高橋さん。

 

私も1枚、いただきました。ありがとうございます!!

 

表には「舞」の一文字と、元気の素が詰まっているかのように色鮮やかな挿絵。

裏には「人は困難を重ねてはじめて大成する」と書かれています。

 

その字が、とてもしなやかなのです……。

 

困難なことに挑むときは、しなやかさが必要なのだろうな~

と、“しおり”を眺めては、いつも思う小林です。

この言葉を心の糧に、本年も頑張ります!

 

 

 

本年が皆様にとって充実した一年となりますように、

心よりお祈りしております。

 

 

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