2016年1月

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みなさんこんにちは
全国的な寒波で、寒い冬の到来ですね。
こたつで温まりながら、ミカンを食べたくなります。

先週は、編集者の必須アイテム「用字用語辞典」をご紹介しました。
今週は、これがないと何もできない…… 
編集者の机の上に必ず常備されているものをご紹介です。

編集は、書き上げた原稿や、著者の方からお預かりした原稿に
編集者が書き込みをしていく作業があることはご紹介しました。

ここで使われる筆記用具が、「えんぴつ」です。
皆さんは普段えんぴつを使いますか?
私自身、シャープペンシルデビューが早かったので、
えんぴつで文字を書いたのは小学生以来20年ぶりくらいでした。

久々に使ってみると、ソフトな書き心地と、
消した跡がきれいなことに気がつきます。

シャープペンシルを使う人もいますが、モラロジー研究所出版部の
編集に関わる人の約9割がえんぴつを使用しています。

文房具置き場には、必ずえんぴつのストックがあります。


そして、『れいろう』と『道経塾』の編集に携わる佐野さんのデスクには、
頑張っているえんぴつが置かれていました。
えんぴつ三兄弟がかわいかったので、一枚ぱちりと撮らせてもらいました。


ちなみに、部長と並んで原稿を読む回数の多い横山主幹に伺ったところ、
一年のえんぴつ消費量は約2本だそうです。

単純計算をすると、出版部全体で年間30本。
鉛筆業界にほんのちょっとですが、貢献しています☆
こんにちは。オンラインショップ担当の益田です。

編集について、昨年末から4回にわたり、ご紹介をしてきました。
前回は、出版業界共通で使用されている「校正記号」についてでした。
今回は、表現ブレがないように使用している「用字用語辞典」について
お話しします。

たとえば、『ニューモラル』No.558の文章の中に、「取材を受けたわけでもないのに」
という一文があります。
この「わけ」ですが、漢字で「訳」と書くこともできます。
漢字とひらがな、どちらで表現するのか。
それを決めるのがこの「用字用語辞典」です。

「わけ」を用字用語辞典で引いてみますと……



「訳」と漢字を使う場合と、今回のようにひらがなで表現する場合と
2通りに分かれているのですね。
今回は、後者のほうに該当しますので、ひらがな表記になっています。

お預かりした原稿を拝見しながら、こちらの用字用語に合わせて編集するのも
編集者の大事な仕事になります。
ですので、モラロジー研究所では、出版部の編集者全員が同じ出版社が発行した
用字用語辞典を片手に編集に当たります。

研究所の出版部から発行する書籍の表現にブレが出ないように
この辞典が大活躍しているのです。


こんにちは。オンラインショップ担当の益田です。

今年最初の出版部日記更新です。
本年もよろしくお願いいたします。

年末には、編集過程のご紹介をいたしました。
一つの誌面が出来上がるまでに、たくさんの人の目(手)を経ていることがお分かりいただけたと思います。

今回は編集の方法について少しお話します。
編集者は、一つの原稿を回覧し、そこに一人ひとりが編集をしていきます。
「こうしたほうがより読者の方に伝わりやすい」と思ったとおりに、修正の指示を書き込んでいきます。
ここで、それぞれが自分のルールで書き込みをしていくと、
人によって指示の書き方に差が出て混乱してしまいます。

ですので、編集者は共通の記号で修正の指示を書き込んでいくというルールがあります。
たとえば、振り仮名を振るときはこんな指示。

この共通の記号を「校正記号」といいます。
この校正記号は、モラロジー研究所出版部のみでなく、出版業界共通の記号。
ですので、出版部からレイアウト会社へ原稿が渡った後の修正のやりとりにもこの記号を使います。

今日も沢山の記号が書き込まれた原稿が出版部内を行き交っています。