「生きる力」が湧いてくる

疾風(しっぷう)に勁草(けいそう)を知る(『後漢書』)
――これは中国古典の言葉で「激しい風が吹いてはじめて強い草を見分けることができる」という意味です。
つまり、人間も苦難や困難にぶつかったときこそ、その人の「芯(しん)」の強さが分かるということでしょう。

私たちは、時に自分の生き方に自信が持てなくなり、仕事や家庭生活への気力をなくしたり、
目の前の課題から逃げようとしたりすることがあります。

そんなときこそ「親祖先から尊いいのちを受け継いで、今、自分はここにいる」
ということを思い起こしてみましょう。
また、私たちはいのちだけでなく、「子孫がよりよく生きていけるように」という親祖先の願いも受け継いでいる存在です。
そうした「つながり」を自覚したとき、自分を大切にし、よりよく生きていこうとする力が心に満ちてくるのではないでしょうか。

(出典:ニューモラル 心を育てる言葉366日)