「日本」を知る

こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

 

 

学生時代、音楽の授業で使う楽譜を忘れてしまった私。

その日、たまたま隣の席になったのは、これまで1度も話をしたことがないクラスメイトでした。

「楽譜を見せてほしい」と話しかけるか、かけないか……。

“まあ、いいや。楽譜がなくて困るのは、合唱の間だけだから”

しかし、合唱が始まってもずっと迷い続けていました。

そして疲れ果て、ふと我に返ったのです。

“私は一体、何のやせ我慢をしているのだろう。素直にお願いすればいいだけなのに”と。

 

「ごめんなさい。楽譜を忘れちゃったの。一緒に見せてもらってもいい?」

突然、話しかけた私。

すると彼女は、少し慌てた様子で

「まあ! 私ったら。気が付かなくてごめんね」

 

 

2人で楽譜を囲みながら、歌うことよりも彼女の言葉の余韻に浸っていた私。

“なんて優しい響き。なんて温かい言葉なんだろう……。

きっと、彼女は私が知らなかっただけで、普段から周りに気を配る優しい人。

それにしても、私はどれだけ素直じゃなかったんだろう……。彼女に対して壁を作り、いつの間にか、こんな状態が“普通”となって、疑問にすら思わなかった私。こうやって、お互いが無関心になってしまうのだろう。

でも、関心を向けたとたんに、壁は一瞬で溶けてしまった……。

関心を持つことって、すごいことなんだと思えた出来事でした。

 

 

さて、次の日曜日、2月11日は「建国記念の日」ですね。

 

以前、私が読んだ、山中隆雄さんの著書『日本の心を伝える伊勢の神宮』では、

「国の誕生日なのに、この日がどうして『建国記念の日』なのかを説明できる学生は、日本には一人もいないと言うのです」の一文に、衝撃を受けました。

自分も知らないことに、何の疑問も持っていなかったことに驚いたのです。

「建国記念の日」を間近にして、日本について関心を持てるようになりたいと思う小林でした。

 

 

所 功さんの著書日本の建国と発展の原動力から、一節をご紹介します。

 

日本は、今や科学技術でも生活レベルでも、世界の最先端にいます。それを可能にした原動力はどこにあるのかを考えてみますと、この日本列島(大八(おおや)洲(しま))に住む人々は、早くから一つの国民としてまとまり、各々に所を得て活躍する機会に恵まれてきたわけでありますが、その国民の大多数により統合の象徴と仰がれている天皇・皇室の存在こそ、最も大きな国力の源だと思われます。

しかも、わが皇室・朝廷の基を築かれた神武天皇は、すでに少なくとも約二千年前、いわば一大家族国家の建設を理想に掲げられ、それが以後の歴代天皇および心ある人々により受け継がれてきました。そのような伝統的精神のおかげで、幕末の混乱も敗戦の苦難も見事に乗り越えてきたからこそ、今日の平和と繁栄も享受することができるのだ、と私は考えております。

 

 

日本の建国と発展の原動力

   

平成16年2月11日・建国記念日に開かれた「公開講演会」での講和をもとに、加筆・修正したものです

  

神武天皇時代の“建国の理想”がずっと受け継がれてきた国だったのですね。

とても勉強になった1冊です。

 

 

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