すばらしき母親の物語 母と子の感動42編
販売価格: 1,650円(税込)
重量: 316g
有吉忠行 著
264頁 四六判 ISBN: 978-4-89639-177-0
時代が変わっても、変わらないのは母の愛――。
長年、子供の問題を語る母親集会を主宰し、多くの母と子に接してきた著者がつづる「感動の実話集」。
わが子への愛とまごころが、子供に豊かな感性と生きる力をはぐくみます。
《小学一年生の母親の言葉》 (第三章 「母と子の心の結び合い」より)
まだ幼稚園児のころから、ほめてやりたいときも、気持ちや心を思いやるときも、「ありがとう」「よく、がんばったね」「よく、がまんしたね」などの言葉と一緒に、私の体を折って、あの子を抱いてきた。(中略) 数か月前。私が、かぜをこじらせて一週間ほど寝込んでしまったとき、かぜがうつるといけないから、そばに寄らないようにと言っておいたのに、ある日、私がうつらうつらしているところへ、あの子が、そっと部屋に入ってきた。そして、手では私の顔を触らないようにしながら、そっと、五、六秒、ほおだけを私の顔につけて、部屋を出て行った。抱いてあげると元気になるという思いが、そうさせたのであろう。 抱いてやることと甘やかしとは全く違うと思う。むしろ、あの子は、私と夫が望んでいた以上に早く自立していってくれた。抱かれることによる安定した心が、自立につながっていったのではないだろうか。
【主な内容】
まえがき
一 子供の”支柱”を育てる自主・自律
- 「あなたはしてはいけないことをしたのよ」
- 千人の子供には千通りの生き方
- 子供を変えた”考える力”
- わざと道草、子供を主役に
- 信念で有名私立小から公立小へ
- 家に、お金はあっても
- 「あら まあ」のお母さん
- わが子に責任を果たさせた母親
- 子供の本当の素直さ
- 自分で自分に責任を持つように
- 自律心を自分で育てさせていく
二 心を豊かにする他への思いやりの心
- 「私が心を動かしただけ」
- 「こんなときは泣いてもいいのよ」
- 片目をつぶって笑った女の子
- どの子も、りっぱになるように
- 「おばあちゃん、どうして、たたくの」
- 病院での診察を譲った母と子
- 「お母さん、うれしいなあ」
- ありを心からいたわった母と子
- 母と女の子とタンポポ
- 心やさしい、二つの傘
- 「一番、一番って、ほめないで」
三 母と子の心の結び合い
- 正しいことと、正しくないこと
- 親が子に、うそをつかせる
- 「抱っこって、いいなあ」
- 子への思いを偽りにしないように
- 家庭の中に美しい言葉を
- 紙を一枚一枚、重ねるようにして
- 心で子供にこたえてやる
- わがままは親のほうが多い
- 父親と子供をつなぐものは
四 母親のあり方・生き方
- 子供を持った母親の大きさ
- 母と子と、一枝のあじさい
- 叱るより愛のある導きを
- 母親は知識優越感から卒業して
- 人間を育てて社会的に生きる
- 親同士の中傷は慎もう
- 母親が変わり、子供が変わる
- いじめに立ち向かわせた母親の信念
- 土下座でわびた、いじめっ子の母親
- 動物の子育てに学ぶ
- 変わることのない母親の愛の大きさ
あとがき
【著者略歴】
有吉 忠行(ありよし ただゆき)
昭和4年(1929)生まれ。昭和51年に全国学校図書館協議会常務理事・編集部長を退き、「日本読書クラブ」理事長、「子どもの作文教室」講師などを務め、子供の問題を語る 「母親集会」を主宰。 著書に、童話『でかのっぽくん』(ポプラ社)、『ごめんねケン』(PHP研究所)、『敬語の缶 づめ』(旺文社)など多数。
★ この本を「出版部日記」で紹介しています。
販売価格: 1,650円(税込)
重量: 316g