歴代天皇の実像
販売価格: 1,540円(税込)
重量: 274g
歴代天皇のご事績から、日本の国柄と品格を読み解く。
本書は、歴代天皇が祖先の遺風や教訓を守りながら、いわば“道義国家・家族国家”を目標・理想に掲げ、その実現に努力されてきた実像を通して、日本の国柄や品格を解き明かします。
天皇研究の入門書として最適な一冊です。
所 功 著
256頁 四六判 ISBN: 978-4-89639-163-3
【主な内容】
まえがき ― 日本のナショナル・デー
凡例
本論 主な天皇の実像
- スメラミコト(天皇)の”親政”
〔一〕 古代 (大和時代)
- 神武天皇の東征と建国の理想
- 崇神天皇の元で国内統一前進
- 倭姫命と日本武尊の歴史的役割
- 神功皇后による遠征と皇嗣の摂政
- 雄略天皇(倭王武)の内政外交
- 皇統の断絶を救った継体天皇
- 仏教を慎重に受容した欽明天皇
〔二〕 上代 (飛鳥・奈良・平安時代)
- 推古女帝と摂政の聖徳太子
- 「大化改新」を主導した天智天皇
- 律令体制を確立した天武・持統天皇
- 天平文化を具現した聖武天皇
- 孝謙=称徳女帝の宿命と苦慮
- 千年の”平安楽土”を築いた恒武天皇
- 唐風文化に習熟した嵯峨天皇
- ”寛平の治”を実現した宇多天皇
- 醍醐・村上両帝による延喜・天暦の治
- 一条天皇と後宮・摂関家の人々
- 親政と初の院政に励んだ白河天皇
〔三〕 中世 (鎌倉・南北朝・室町時代)
- 難局を打開した「治天の君」後白河上皇
- 承久の変に殉じた後鳥羽・順徳両上皇
- 両統迭立と花園天皇の御教訓
- 親政と倒幕を断行した後醍醐天皇
- 南北朝の合体と後南朝と伏見宮
- "皇威"を護り通した乱世の天皇
〔四〕 近世 (安土桃山・江戸時代)
- 幕府と対峙し続けた気骨の後水尾天皇
- 朝儀の復興に尽力した霊元天皇
- 中継ぎと後見を務めた後桜町女帝
- 幕末に毅然と対処した孝明天皇
〔五〕 近現代 (東京時代)
- 近代国家の形成を主導した明治大帝
- 皇后と摂政の補佐を得た大正天皇
- 「二十世紀の名君」昭和天皇の帝王学
- 「平成」の理想に邁進する今上陛下
補論 歴代天皇の略伝
- 古 代 (神武天皇〜崇崚天皇)
- 上 代 (推古女皇〜高倉天皇)
- 中 世 (安徳天皇〜後陽成天皇)
- 近 世 (後水尾天皇〜孝明天皇)
- 近現代 (明治天皇〜今上天皇)
あとがき ― 日本の品格のシンボル
- 付録一 歴代天皇の略系図
- 付録二 歴代天皇の略年表(兼索引)
<著者略歴>
所 功(ところ いさお)
昭和16年(1941)12月12日、岐阜県生まれ。41年、名古屋大学大学院修士課程修了。皇學館大学助教授・文部省教科書調査官などを経て、56年から京都産業大学教授(教養部→法学部・日本文化研究所)。61年、法学博士(慶應義塾大学、日本法制文化史)。著書に、『平安朝儀式書成立史の研究』『宮廷儀式書成立史の再検討』(国書刊行会)、『皇室の伝統と日本文化』『国旗・国歌と日本の教育』『あの道この径100話』(モラロジー研究所)、『日本の年号』『年号の歴史』(雄山閣出版)、『国旗・国歌の常識』(東京堂出版)、『近現代の「女性天皇」論』(展転社)、『皇位継承』(共著、文春新書)、『天皇の人生儀礼』(小学館文庫)、『日本歴史再考』『伊勢神宮』(講談社学術文庫)、『京都の三大祭』(角川選書)、『菅原道真の実像』(臨川書店)、『三善清行』(吉川弘文館)『靖國の祈り遥かに』(神社新報社)、『「国民の祝日」の由来がわかる小事典』『皇位継承のあり方』(PHP新書)など。
販売価格: 1,540円(税込)
重量: 274g