伊勢の神宮で20年ごとに行われる式年遷宮はどのようなものか。また、その意義と根本精神とは?
神宮に奉職後、神道祭祀の研究に長年携わってきた著者が、その真髄を説く。
中西正幸 著
64頁 A5判 ISBN: 978-4-89639-147-3
【主な内容】
はじめに
一、 神宮の尊厳性
- 皇祖奉斎
- 皇位の源泉
- 式年遷宮
二、 殿舎造営
- 唯一神明造
- 心御柱
- 檜材
三、 神宝調進
- 行事官
- 神々の御料
四、 遷宮祭儀
- 遷宮諸祭
- 遷御
- 大神嘗祭
- 神嘗正月
- 御鎮座日
- 神宮の大祭
五、 皇祖の奉斎
- 神器
- 勅使の専務
- 遷宮への叡慮
- 率先垂範
- 進発の合図
六、 歴史の諸相
- 役夫工米と法楽舎船
- 儲殿と朝命
おわりに
<著者略歴>
中西 正幸(なかにし まさゆき)
昭和19年(1944)、三重県に生まれる。
同49年、國學院大學大学院文学研究科(博士課程)修了と共に伊勢神宮に奉職。権禰宜、神宮文庫主管、総務部弘報課長等を歴任。平成4年より母校の教壇に立ち、「祭祀学」を講じて現在に至る。神宮学・神道祭祀学専攻。神道文化学部教授、神道学博士。神道宗教学会・儀礼文化学会会員。
著書には、『永世への祈り』(平成元年)、『伊勢の遷宮』(平成3年)、『神宮式年遷宮の歴史と祭儀』(平成7年)、『伊勢の海と神宮』(平成8年)、『伊勢の宮人』(平成10年)がある。ほかに「神宮の年中行事」(平成15年)、「伊勢神宮の節供」(平成17年)、『神宮祭祀の研究』(平成19年)など、論文多数。