モラロジー研究所出版部 編
新書判 並製 118頁 本体1,000円 978-4-89639-244-9
モラロジー創建者の姿を伝える逸話集
モラロジーの研究と教育に専念しつつ、後進を育てることに心を尽くした晩年の廣池千九郎。
その身近に接し、指導を受けた女性たちが語ったエピソードを収録。
主な内容
一、春の日のような人柄に
- ・誠心ひとつからにじみ出るところの良妻慈母に
- (香川初音)
- ・最高道徳の実行はあくまで優雅に (香川初音)
- ・子供への土産 (香川初音)
- ・相手の人が偉く見えるときは
- それだけあなたが偉くなっているのです
- (香川初音)
- ・日本国中に人心救済の種まきがしてある
- (香川初音)
- ・たんぽぽは寒い間じっとこらえていたから
- 春になって芽が出る (井出芳)
二、素直な心
- ・わしのところで一年、
- 家内のところで一年修養すれば
- 一人前の女性になる (大塚たもつ)
- ・他人の前では相手の欠点を口にしない
- (大塚たもつ)
- ・叱られると気持ちが素直になって
- 自然と反省する心に (大塚たもつ)
- ・見合い写真と博士の周到さ (大塚たもつ)
- ・人心救済にはお金を使っても
- 自分のことには質素に (松浦政子)
- ・実の孫に対するような優しさ (松浦政子)
- ・おまえ一人を叱ったんじゃないよ (松浦政子)
- ・途中に困難があっても
- 必ず運命を開いて幸せになれよ (松浦政子)
三、人を伸ばす教育
- ・後世に残す原稿だけは大切に (水野節子)
- ・すべて相手の身になってする (水野節子)
- ・上っ面だけでは人はついて来ない (水野節子)
- ・温かいものは温かいうちに (水野節子)
- ・まごころの尊さ (水野節子)
- ・おまえがいなくなったら夫はその後、
- モラロジーを続けてやっていけるか
- (水野節子)
- ・われ、神と共にあり (岡田俊子)
- ・初めからうまくできなくても実地に稽古を
- (岡田俊子)
- ・食は人の生命をつくる根本 (岡田俊子)
- ・病人や老人に悪い気持ちを起こさせないよう
- 何事も慈悲の心で (岡田俊子)
- ・物事は時と場合に応じて (岡田俊子)
- ・陰でのさり気ない心配り (岡田俊子)
- ・人にできないようなことが
- 皆さんに満足していただけるようにできて
- 初めて偉いと言える (岡田俊子)
【執筆者一覧】
井出 芳(いで よし/1892〜1975)
大塚たもつ(おおつか たもつ/1909〜1993)
岡田俊子(おかだ としこ/1918〜2013)
香川初音(かがわ はつね/1890〜1986)
松浦政子(まつうら まさこ/1911〜1999)
水野節子(みずの よしこ/1914〜2003)