「あなたはかけがえのない存在」。
日常の言動を通じてプラスのメッセージを 子供に与えていくことの重要性を、ベテランカウンセラーがやさしく説き明かす。
「テストで95点取ったよ!」と言う子供には、「頑張ったね」と褒めるか、 「どうしてこんなところで間違えたの?ダメねえ」と返すか――。 人が生きるうえで不可欠なものは、周囲との心のふれあい。
杉田 峰康著 A5判・64頁
【主な内容】
1、はじめに――人は心のふれあいを求めている
- ・ ストロークとは
- ・ 人間が生きていくうえで重要な“ストローク”
2、ストロークの三つの領域
- ・ ストロークの肉体的領域について
- ・ ストロークの言語的領域について
- ・ ストロークの心理的領域について
3、発達の段階とストローク
- ・ 乳幼児期に必要なストローク
- ・ 子ども時代に必要なストローク
- ・ 成人期に必要なストローク
4、ストロークの種類
- ・ 条件付のストローク
- ・ クラスの5番以内に入れなかったY氏
- ・ 美しくなくなると捨てられる花
- ・ 入試に失敗したK君
- ・ 無条件のストローク
5、人間関係とストローク
- ・ プラスのストロークの大切さ
- ・ 家庭内暴力を起こす子どもの心理
- ・ 起こしても起こしても、起きない子どもの心理
- ・ 拒食・過食をくり返す人の心理
- ・ “傾聴”は最高のストローク
- ・ 相手の人生観・価値観を認める
- ・ 非言語的な交流を大切にする
6、ストローク経済の法則
- ・ “ストローク銀行”の預金高を増やす
- ・ 預金量が多いと影響力も大きい
7、包み込む心――まとめに代えて
<著者略歴>
杉田 峰康(すぎた みねやす)
1933年東京生まれ。臨床心理学者。
米国ルーテル大学卒業(キリスト教学)、コンコルディア大学卒業(心理学)、イリノイ大学大学院修了(ケースワーク)。
九州大学医学部心療内科助手、講師を経て、活水女子大学文学部教授、福岡県立大学人間社会学部教授、同大学院教授を歴任。
現在福岡県立大学名誉教授(同大学院講師)、九州大学医学部心療内科講師。
その他、日本心身医学会評議員、国際心身医学会会員、日本交流分析学会常任理事、TAネットワーク理事。
著書に『交流分析のすすめ』(日本文化科学社)、『人生ドラマの自己分析』(創元社)、『交流分析と心身症』(医歯薬出版)など多数。