モラロジー研究所出版部 編
127頁 新書判 ISBN: 978-4-89639-217-3
モラロジー創建者の姿を伝える逸話集 廣池千九郎に大正時代より師事した中田中氏・松浦香氏と、昭和10年の道徳科学専攻塾(麗澤大学の前身)の開塾から教員として携わった宗武志氏・松浦興祐氏が語る逸話。
主な内容
一.教えを受け継ぐ (中田 中)
- ・寝間着を着たままで天下が治まるという
- 聖人の言われたことがわかった
- ・辛いか、辛くないか食べなくて分かりますか
- ・宇宙の真理と物の味は、実行するとか、
- 食べてみなければわからぬ
- ・子爵のお口に合う、
- やわらかい料理を準備いたしております
- ・やっていることを最高道徳だと思ってはいかん
- ・あなたのやっていることは事業というもので、
- それは救済ではない
- ・お客が来るようにすれば来るし、
- 来ないようにすれば来ない
- ・物が欲しかったら心に頼みなさい
二.人を育てる慈悲心 (松浦 香)
- ・自分が知っていると言うことは
- 神様が知っているということになる
- ・神様の役に立つ人物になりなさい
- ・慈悲の心にならないと、
- 自分の体がまいってしまう
- ・慈悲というものは、
- 苦労は自分自身がやらせていただいて、
- その結果は皆さんにさしあげる心じゃよ
- ・徳を残す努力をしなければ、
- 心貧しい人が育ってしまう
- ・よい心、悪い心が積もり積もって、
- その人の運命をつくりあげるのだ
- ・慈悲寛大自己反省が難しいかどうか、
- やってみればわかる
- ・各自が持っている力を
- それぞれ出し合ってこそ大きな力となる
- ・学校をつくるのに
- ひとりの犠牲者も出してはならぬ
三.師に学ぶ最高道徳 (宗 武志)
- ・廣池博士の講義姿
- ・この教壇はつまらぬ者が上がるとひっくり返る
- ・今でも、若い者が二人ぐらいかかってきても
- 私は負けはせぬ
- ・斎藤実子爵のご来園
- ・神の光を人間の心に注いで照らし清める
- ・鵜の真似をする烏になるべからず
- ・大切なことはひとりで行う
- ・慈悲の心が築く平和の鍵
四.至誠を伝える (松浦興祐)
- ・人間は
- かくのごとくすべきであることを示したのだ
- ・常に原稿を書いておられた大先生
- ・語学は学問の習得及び運用上の基礎学である
- ・常に教育的態度で人を導く
- ・至誠があれば、立派なご馳走ができる
- ・料理は至誠をもってつくる
- ・神の意思に逆らって、
- 世話してあげても無駄である
- ・わしほど苦労せんでもよいために、
- 道徳科学という学問をつくった