下程勇吉著
376頁 A5判 ISBN: 4-89639-101-2
教育人間学の泰斗・故下程勇吉教授が、モラロジーの創建者・廣池千九郎の精神的軌跡と、その学問的業績を日本の精神史の中に位置付けた論考を中心に編集した書。
主な内容
刊行に寄せて
第一部 廣池千九郎の人間学的研究
- ・普遍道徳の開拓者 廣池千九郎
- ・最高道徳の核としての神・聖人
第二部 講演集
- ・人間教育の根本問題
- ・家庭教育の再出発
- ・教育現場におけるモラロジー教育観の意義
- ・人心救済の原理とカウンセリング
- ・現代の社会とモラロジー
- ・日本の道徳教育における伝統と革新の問題
- ・モラロジーの核心
- ・人生への出発
第三部 小品集
- ・母を憶う
- ・ちちはは
- ・よしなきことども
- ・先生だけの辞書
- ・「無能無芸 この一筋につながる」
- ・「ありがたい!」と「ありがとう!」
第四部 下程勇吉博士の学問をめぐって
- ・下程勇吉博士の教育人間学について ―― オットー・F・ボルノー
- ・「誠実さ」と「出会い」 ――――――――― 下程 息
- ・下程勇吉博士宛書簡 ―――――――― フリードリヒ・キュンメル
- ・下程勇吉博士主要著作・編著・翻訳書等一覧
- ・下程勇吉博士主要論文・講演・エッセー等一覧
- ・下程勇吉博士略歴
- ・初出一覧
編集後記
著者略歴
下程 勇吉 (したほど ゆうきち)
明治37年(1904)、広島県に生まれる。京都帝国大学文学部哲学科卒業。 京都府立医科大学予科教授、京都大学文学部助教授、同教授、同大初代教育学部長などを歴任。松蔭女子大学学長、大阪市教育委員長、四天王寺女子大学教授などを経て、モラロジー研究所研究部顧問、同研究所顧問を務める。文学博士。平成10年3月17日永眠、享年93歳。