井出 元 著
304頁 四六判
モラロジー創建者の「後世に託した思い」を探る モラロジーの原典としての『道徳科学の論文』を著し、これに基づいて生涯教育を展開するための学びの場を開いた廣池千九郎。
その人間像と、後世に託した思いを探求する。
主な内容
第1章 人・廣池千九郎
- ・廣池千九郎の生き方に一貫するもの
- ・エピソードが語る廣池千九郎の人間像
第2章 廣池千九郎の遺志
- ・更生館
- ・『道徳科学の論文』
- ・『廣池千九郎日記』
第3章 『道徳科学の論文』を読む
- ・『道徳科学の論文』の成り立ち
- ・『道徳科学の論文』の二つの目的
- ・第14章「最高道徳の原理・実質及び内容」を読む
- ・最高道徳の格言
- ・経をもって経を説く
第4章 祖述という生き方――廣池千九郎の師
著者略歴
井出 元(いで はじめ)
昭和22年生まれ。麗澤大学外国語学部卒業、東北大学大学院修士課程修了(中国哲学専攻)。現在、モラロジー研究所廣池千九郎記念館館長、道徳科学研究センター廣池千九郎研究室室長・教授、麗澤大学教授・学長補佐。著書に『人生の転機――廣池千九郎の生涯』『廣池千九郎の思想と生涯』(モラロジー研究所)、共著に『中国における人間性の探求』(創文社)、監修に「10代からよむ中国古典シリーズ」(ポプラ社)などがある。