「人はなぜ勉強するのか」
この基本的な命題に対して、著者は吉田松陰のひたむきな勉学の姿と、その大きな志を通して
“活きた学問・勉学”のあり方と重要性を提言する。
これからの人生をデザインしていく学生・生徒に語りかけるやさしくも味わい深い文章。
「松陰入門」にも、「勉強入門」にも最適の1冊。
岩橋文吉著
168頁 B6変型判 ISBN: 978-4-89639-105-3
【主な内容】
第一章 人生をデザインする
- ・どんな夢を持っていますか
- ・自分探し――私の持ち味・卓越性
- ・集団の中の自分―――社会性の発達
- ・話し合いと役割取得――自己訓練
- ・立志――人生をデザインする
- ・人生設計――生涯学習の基本的課題
- ・隣人愛――生涯学習の活力
- ・天与の自分探し――生涯学習の醍醐味
第二章 維新日本の先駆け
第三章 吉田松陰の志と勉学志の原点
- 1.素晴らしく大きな夢――千秋の人
- 2.獄中読書に燃える志――勉学の喜び
- 3..幼くして吉田家を継ぐ――兵学の家
- 4.進路の方向付け――人生設計
- 5.一族門人総がかり――人を育てる体制
- 1.われ一人曰く――主体性の自覚
- 2.学問の志――人生の正道
- 3.一骨折れ申すべし――奮闘的生涯
- 1.出奔事件と第二回江戸遊学
- 2.アメリカ軍艦来航と下田踏海
- 3.獄中の勉強会―生きる限り学ぶ
- 1.家族の愛情と尊敬
- 2.幽室の読書会―篤学の家風
- 3.身分差別のない松下村塾
- 4.天性を尊重する――純金の純度
- 5.人間味と心の温かさ――敬愛協同
- 6.気迫とおだやかさ――大勇気
- 1.名利の学を否定する
- 2.世の評判に流されず
- 3.欲を薄くする
- 4.見せびらかしとおもねりを戒める
- 5.実学的態度を重んずる
- 6.万民を案ずる俊傑の学
- 7.道徳の基本
- 8.三つの実践項目
- 1.誠心の実験
- 2.命がけの学問
あとがき
<著者略歴>
岩橋 文吉 (いわはし ぶんきち)
大正5年(1916)12月13日、和歌山県生まれ。広島文理科大学卒業。九州大学旧制大学院修了。昭和26年国立教育研究所員、31年九州大学教育学部助教授、44年教授となる。その後、同大教育学部長、付属比較教育文化研究施設長を歴任し、56年福岡女学院学院長、平成2年福岡女学院大学学長に就任する。九州大学名誉教授、福岡女学院大学名誉教授(平成17年、刊行当時)著書『国際化時代における人間形成』『持ち味を活かす教育』等。
★ この本を「出版部日記」で紹介しています。
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