「国旗・国歌法」成立に至る経緯をはじめ、「日の丸」「君が代」の歴史および象徴天皇の意義などを国際的・教育的視点から分かりやすく説明する
所 功著 208頁 四六判 ISBN: 4-89639-018-0
【主な内容】
はじめに
第一章 日本の国旗・国歌
- ・ はじめに ―― 何が問題か ――
- ・ パラオ独立とアジア大会
- ・ 古来愛用された「日の丸」
- ・ 日本国旗の規定と扱い方
- ・ 古来愛唱された「君が代」
- ・ 日本国歌の作曲と手直し
- ・ 学校教育における扱い方
- ・ 「学習指導要領」と教科書
- ・ 日本国憲法と国旗・国歌
- ・ 国際化に必要な常識教育
第二章 「日の丸・君が代」と公教育
- ・ はじめに ―― この十年の歩み
- ・ 法制化を決断させた出来事
- ・ 「国旗・国歌法案」と政府の見解
- ・ 上坂・松本両氏の異論への批判
- ・ 衆議院内閣委員会の参考人意見
- ・ 参議院地方公聴会の公述人意見
- ・ 中村・南野両委員との質疑応答
- ・ 「教育基本法」と「児童の権利条約」
- ・ 「学習指導要領」と社会科教科書
- ・ 世界主要国の国旗・国歌教育
- ・ むすび ―― “日本の国柄”の再認識 ――
第三章 日本の伝統と学校教育
- ・ はじめに ―― 戦後五十年 ――
- ・ 新日本建設詔書の意義
- ・ 「日本国憲法」の象徴天皇
- ・ 経済学者の「憲法改正論」
- ・ 「教育基本法」の改正案
- ・ 中教審の「期待される人間像」
- ・ 「学習指導要領」の一進一退
- ・ 今後とも大事なポイント
- ・ 皇室敬語と元号表示
- ・ 質疑応答(要旨)
第四章 “ミカドの国”日本の再発見
- ・ 今上陛下即位満十年奉祝
- ・ パスポートの国章は菊花紋
- ・ グリフィス博士著『皇国』
- ・ ミカドは「日本の内なる力
- ・ 立憲君主国日本の“民本思想”
付録1 「日の丸・君が代」関係略年表
付録2 主な参考文献
<著者略歴>
所 功(ところ いさお)
昭和16年(1941)12月12日、岐阜県生まれ。41年、名古屋大学大学院修士課程修了。皇學館大学助教授・文部省教科書調査官などを経て、56年から京都産業大学教授(教養部→法学部・日本文化研究所)。61年、法学博士(慶應義塾大学、日本法制文化史)。著書に、『平安朝儀式書成立史の研究』『宮廷儀式書成立史の再検討』(国書刊行会)、『皇室の伝統と日本文化』『あの道この径100話』(モラロジー研究所)、『日本の年号』『年号の歴史』(雄山閣出版)、『国旗・国歌の常識』(東京堂出版)、『近現代の「女性天皇」論』(展転社)、『皇位継承』(共著、文春新書)、『天皇の人生儀礼』(小学館文庫)、『日本歴史再考』『伊勢神宮』(講談社学術文庫)、『京都の三大祭』(角川選書)、『菅原道真の実像』(臨川書店)、『三善清行』(吉川弘文館)『靖國の祈り遥かに』(神社新報社)、『「国民の祝日」の由来がわかる小事典』『皇位継承のあり方』(PHP新書)など。