200頁 四六判 ISBN: 4-89639-013-X
体と心をあわせ救おうとして開設された谷川温泉は、どのようにして建設されたか。
廣池千九郎の人類救済の悲願を述べながらその由来を語る。
主な内容
まえがき
谷川の思い出(広池 千英)
- 霧積、谷川、大穴温泉の買収
- 大穴の温泉分析のこと
- 交渉のときの父の態度
- 谷川に芸者をおかない理由
- 谷川大講堂建設について
- 人心救済の至情
- 父の臨終
座談会 谷川温泉創設のころ
語り手=鷲津 邦正 聞き手=水野 格夫、大沢 俊夫
- 温泉発見の動機
- ぬる湯の効用
- 霊肉併済を念願
- 笹の湯から谷川へ
- 土地の買収
- 温泉の買収
- 神壇および麗沢館の建築
- 建築における実地指導
- 買収交渉のときの博士の態度
- 建設の模様
- 博士の慈悲
- 霊地とか聖地ということ
- 博士の合理性
- 博士の適応性
- 生き物への限りない愛情
- 谷川浴場の浴槽
- 儲けるよりは損をしないように
- 人生の五つの大事
- 博士の嗜好
- ツボを得た育て方
- 確実な生き方
- 生命力に満ちていた博士
- 大穴温泉の買収
- 博士のご臨終前後
各温泉の買収経過と命名の由来