モラロジーとの出会いをきっかけに……
運命の改善に尽力した著者の心の軌跡を詳述。
モラロジー教育活動における数々の体験を踏まえ、伝統報恩と道徳実行の大切さを訴える。
桑山貞義著
120頁 四六判 ISBN: 4-89639-081-4
【主な内容】
序
第一章 モラロジーとの出会い
- ・ 犠牲を払う生き方を学んで
- ・ 実家での幼少時代
- ・ 叔父の家へ養子に入る
- ・ 脳裏に焼き付く親の姿
- ・ 運命を変えたモラロジーとの出会い
- ・ 桑山家に入る
- ・ 結婚式前後のこと
- ・ 厳しかった義父
- ・ 家を飛び出す
- ・ 空襲での苦難
- ・ 人生の指針となった中田先生のお手紙
- ・ 熱心にご指導くださった松並先生
- ・ お世話をさせていただき教えの真意を理解する
- ・ 代表世話人を務めたころ
- ・ 肚をつくり実行する
- ・ モラロジーの仲間
- ・ 人様のお役に立つことを生き甲斐に
- ・ 視野を広げ、犠牲を払う
第二章 恩を知り、恩に報いる
- ・ 自分からよい原因をつくる
- ・ 素直に実行を重ねる
- ・ 後継者としての廣池千英先生
- ・ 学校経営の苦労
- ・ 義弟の過失に怒鳴られる
- ・ 叱られずに「反省」
- ・ 報恩を続けていく決意
- ・ 感化力と教育活動
- ・ 家庭におけるモラロジー
- ・ 日本のよさを知ろう
- ・ まず、国を愛すること
- ・ 国際的視野で仕事に取り組もう
- ・ 地域社会づくりに加わろう
- ・ 他人の幸せを念じる心を
- ・ 人づくり・国づくりのために、祈る心で
おわりに
<著者略歴>
桑山 貞義(くわやま さだよし)
明治42年、長野県小諸市に生まれる。
小諸商業学校卒業後、昭和10年、長野県上田市にてモラロジーの教学に接する。12年、道徳科学専攻塾別科第五期に入塾。その後、名古屋に出て、神具製造長を営む桑山製作所に就職。15年、桑山家の長女、静江さんと結婚、桑山家に入籍。27年、桑山製作所を法人組織に改組し、代表取締役に就任。
41年、名古屋南部モラロジー事務所代表世話人、46年、名古屋熱田モラロジー事務所代表世話人を経て、モラロジー研究所社会教育講師、同評議員、同参与を歴任。
平成15年9月13日逝去。享年95歳。