先人の業績は祖述されることによって、 時代を超えて生きる!
井出 元 著
四六判・上製 361頁
ISBNコード:978-4-89639-282-1
廣池千九郎記念館 館長・井出 元 氏による待望の新刊
本書は、モラロジーを創建した廣池千九郎の遺志を、第2代 ・ 廣池千英(ちぶさ)所長を介して確認し、後進の一人として祖述したいという思いによって執筆されたものです。後進は先覚者の遺志を受け継ぎ、未来に向けて発展させていくことが、今を生きるわれわれの務め。筆者の熱い想いが込められた一冊です!
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廣池千九郎記念館は、総合人間学モラロジー(道徳科学)を創建し、学校法人廣池学園および公益財団法人モラロジー道徳教育財団を創立した法学博士・廣池千九郎(1866〜1938)の生涯と業績について展示しています。
主な内容
はじめに ―― 救済を性となす
第一章 不朽の道を樹つ
- 一、 モラロジー教学の原典 ―― 学修と普及
- 二、 モラロジーの原典に込めた遺志
- 補説一 遺著『モラロジー教育に関する基礎的重要書類』について
- 三、 モラロジーの普及に込めた遺志
- 四、 廣池千英が継承した創立者の遺志 ―― モラロジーを学ぶ人の更なる救済
第二章 「霊場」を建つ
- 一、 モラロジー教学の拠点 ―― 学修と自修
- 二、 モラロジー教学の学修 ―― 講堂と神壇
- 三、 モラロジー教学の自修 ―― 寮と更生館
- 補説二 「孝は百行の本なり」
- 四、 廣池千英が継承した創立者の遺志 ―― 「自助」という生き方
第三章 行跡を遺す
- 一、 モラロジー教学の系譜 ―― 学究と求道
- 二、 学問としてのモラロジーの基盤
- 三、 「最高道徳」論の基盤
- 四、 廣池千英が継承した創立者の遺志 ―― 学究と求道の行跡
第四章 「和」の精神 ―― 不易と流行
- 一、 「和」の精神とモラロジー
- 二、 「和」の精神の展開 ―― 「麗澤」の精神
- 三、 「和」の精神と「日孜孜」の教え ―― 「大勢」との和
- 四、 「和」の精神の実現 ―― 心の内なる和
終章 「辞世」について
あとがき
著者略歴
井出 元(いで はじめ)
昭和22 (1947) 年生まれ。麗澤大学外国語学部卒業、東北大学大学院修士課程修了(中国哲学専攻)。現在、公益財団法人モラロジー道徳教育財団副理事長、廣池千九郎記念館館長、道徳科学研究所客員教授、麗澤大学大学院特別教授。千葉県教育委員。著書に、『廣池千九郎の遺志』(モラロジー研究所)、『廣池千九郎の思想と生涯』(同)、『人生の転機―廣池千九郎の生涯』(同)、『人生に活かす老子』(致知出版社)、共著に『中国における人間性の探求』(創文社)、監修に「10代からよむ中国古典」全3巻 (『論語』にまなぶ人間の品位/『礼記』にまなぶ人間の礼/『老子』にまなぶ人間の自信、ポプラ社)などがある。